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リハビリ終了間近のライオンズDEハッチンソン、「もう大丈夫だと言える」

2025年04月13日(日) 10:17


デトロイト・ライオンズのエイダン・ハッチンソン【AP Photo/Rey Del Rio】

デトロイト・ライオンズのディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンは1週間前に、フィールドをくねくねと走り抜ける姿を収めた映像を投稿し、シーズン終了を意味する脛骨(けいこつ)および腓骨(ひこつ)の骨折から回復したことを示した。

2日前、ハッチンソンはリハビリプロセスがほぼ終了したことを明らかにしている。

ハッチンソンは『Thursday at the Masters(サーズデー・アット・ザ・マスターズ)』でマーティ・スミスに「そこまで来ている。もう大丈夫だと言える」と語った。

「今日出発して、明日からリハビリを再開するんだけど、戻ってから最後の評価テストを受ける。その評価を終えて、完璧にクリアできたら、リハビリを終えて次に進める。長いプロセスだった。そう言っておくよ」

ハッチンソンはライオンズがダラス・カウボーイズに圧勝した昨シーズン第6週に脚を負傷したが、その時点ですでにモンスター級の3シーズン目を過ごしていた。特に注目すべき試合は、4.5回ものサックを決めたシーズン第2週のタンパベイ・バッカニアーズ戦だ。この1試合で記録したサック数は、ライオンズの他の選手がシーズン全体で記録したサック数を0.5回上回るものだった。ハッチンソンは負傷前にたったの5試合でサック7.5回、タックル19回、クオーターバック(QB)ヒット17回、タックルフォーロス7回、フォースドファンブル1回という成績を残している。

ライオンズが、史上初のスーパーボウル出場を果たせばハッチンソンが奇跡的に復帰できるかもしれないと期待を抱いたのも無理はない。プロボウルに1回選出された経歴を持つハッチンソン自身も、12月中旬に復帰できる見込みだと話していた。

しかし、そのようなカムバックストーリーは実現していない。ライオンズはディビジョナルラウンドでワシントン・コマンダースに敗れて悲痛な思いをしたが、その一方で、チームで最も重要な選手の1人は期限に縛られることなくリハビリを続けられるようになった。

ハッチンソンは自身の回復について「かなり長く感じた」と話している。

「最初の方はかなりきつかったけど、それを乗り越えた今は、さっきも言ったように、自分の体に感謝の気持ちを抱いているし、痛みがない状態で走れることにも感謝している。そういう状態で終えられてうれしい。みんなも走っている映像を気に入ってくれた。あんなふうに気に入ってもらえるとは思っていなかった。でも、たくさんのテキストメッセージやダイレクトメッセージをもらって最高だったし、そのサポートは素晴らしいものだった」

ハッチンソンは2024年シーズンに12試合を逃したが、NFLキャリアで欠場するのは昨季が初めてだった。ハッチンソンはこれまでに出場した42試合(プレーオフでの3試合を含む)ですべて先発を務め、31.5回のサックを記録している。ミシガン大学でも4シーズン中3シーズンで13試合以上に出場しており、当時からフィールドに立つのが当たり前となっていた。

ハッチンソンはミシガン大学での3年目にも大ケガに見舞われており、3試合目に足首を骨折してジュニアシーズンはそこで終了となった。

今回はライオンズで欠場を余儀なくされたが、ハッチンソンはその間に今後のキャリアに役立つ見識を得ている。それは、ハッチンソンがより良いチームメイトや選手になるのに必ず役立つだろう。

「これは自分が経験した中で一番大きなケガだった」とコメントしたハッチンソンは「大好きな試合から引き離されたら、戻りたいと思うのは当然だろう。自分にとっては、NFLで負傷した選手たちに共感するきっかけになった。あれだけ高いレベルでプレーしているのに、突然そこから引き離される。このケガがなければ得られなかった、試合の別の側面に対する理解を得ることができた。それはしっかりと学んだ部分だ」と続けた。

【RA】