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ブラウンズGMベリー、大谷翔平を引き合いにコロラド大学ハンターの起用法に言及

2025年04月18日(金) 11:57


コロラド大学のトラビス・ハンター【AP Photo/George Walker IV】

クリーブランド・ブラウンズがもしコロラド大学の二刀流スター、トラビス・ハンターを全体2位で指名することになれば、チームはハイズマントロフィー受賞者の攻守両面でのプレーに制限を設けるつもりはないと言う。

ブラウンズのジェネラルマネジャー(GM)アンドリュー・ベリーは、現地17日(木)に行われたドラフト前の記者会見で、MLBロサンゼルス・ドジャースで活躍する大物を引き合いに出しつつ「大谷(翔平)のような存在だ」と述べた。

「彼がどちらをやっても優れた選手であることは明らかだ。ピッチャーでもバッターでも一流。両方やらせれば、まさにユニコーンのように稀有な存在になる」

ベリーGMは、ハンターをまずはワイドレシーバー(WR)として、次にコーナーバック(CB)として見ていると改めて強調しつつ、ルーキーの持つ攻守両面でのプレー能力を制限するつもりはないと述べた。

「彼のプレーを実際に見るまで分からないのが、その並外れたスタミナだ」とベリーは語った。

「コロラド大学の試合を観に行ったが、彼は本当にフィールドを離れない。大学の試合の方がプロよりプレー数が多いから、信じられないレベルだ。もちろん、彼がやろうとしていることはNFLでは前例がない。だからといってこちらが制限を設けたり、できることを制御したりするつもりはない。最初の起用法は慎重に検討するだろう。これまでも述べたように、レシーバーが主戦場で、守備はサブというのが基本的な考え方だ」

ハンターは最近『CBS Sports(CBSスポーツ)』のインタビューで、攻守両方でプレーできないのであればフットボールを辞めると語っていたが、ベリーGMはその発言を笑って流した。

「われわれのドラフト戦略には何ら影響はない」とベリーGMは木曜日にコメントしている。

ブラウンズが24日(木)のドラフト初日に全体2位指名をどう使うかはまだ決まっていないと、ベリーGMは繰り返し述べている。記者たちが何度もハンターについて質問をぶつけたが、明確な答えは避けた。

また、ベリーGMは1巡目・中位・下位を問わず、「価値」が見合わなければクオーターバック(QB)を無理に指名することはないと強調している。

ブラウンズは最近、チームになじみのあるベテランQBジョー・フラッコと契約しており、ケニー・ピケットとのポジション争いを見据えている。とはいえ、ルーキーQBの指名を妨げる状況にはない。たとえ1年の育成期間が必要でも指名は十分にあり得る。

仮にブラウンズがハンターを全体2位で指名した場合、2巡目トップの全体33位指名でQBを選ぶ選択肢も残されている。また、1巡目へのトレードアップも考えられるが、ベリーGMは5年目オプションの価値は「そこまで高くない」との見解を示した。

現在、ブラウンズは2025年のNFLドラフトで10の指名権を保有している。

【R】