ドラフト候補RBジャンティがGM陣にメッセージ、「俺なら誰にもタックルできない選手を指名する」
2025年04月18日(金) 14:19
セイクワン・バークリーが魅せた2024年の魔法のようなシーズンは、ランニングバック(RB)というポジションに再び輝きをもたらした。適切なシステムさえあれば、トップクラスのRBはチームにとって欠かせない存在であることを証明したのだ。
バークリーがフィラデルフィア・イーグルスをスーパーボウルへ導いた姿は、NFL入りを控える新人RBアシュトン・ジャンティにも大きな影響を与えている。
ジャンティは『The Players’ Tribune(ザ・プレイヤーズ・トリビューン)』に寄稿した公開書簡で、全チームのジェネラルマネジャー(GM)に向けて、自身もバークリーのようにチームに大きなインパクトを与える存在になれると訴えた。
「数カ月前にイーグルスがスーパーボウルを制し、プレーオフでセイクワンが相手ディフェンスを次々と突破する姿を見て、多くの人は“すごい”と思ったはずだ。でも俺は違った。あれは将来の俺かもしれない、と思ったんだ」とジャンティは記している。
ボイシ州立大学出身のジャンティは、来週のNFLドラフトでトップ5の指名が有力視されている逸材だ。バランス感覚に優れ、ピンボールのような機敏な動きでタックルをはじき飛ばしながらビッグゲインを連発できる。
2年前、アトランタ・ファルコンズがRBビジャン・ロビンソンを全体8位で、デトロイト・ライオンズがRBジャーマイア・ギブスを全体12位で指名した際には驚きの声もあった。しかし、ジャンティが24日(木)のドラフト初日にトップ10で指名されなければ、その方が驚きだろう。
軍人の家庭で育ち、転居を繰り返してきたジャンティは、そうした生い立ちが粘り強さの源だとし、その揺るぎないメンタリティがNFLでも武器になると語っている。
書簡の締めくくりで、ジャンティは強い自信と覚悟をこう表現した。
「俺を指名してくれるなら話は簡単だ。俺はそのチームに、セイクワンとイーグルスがやったことを再現しに行く。すぐに、そして大きな勝利をもたらすために行く。これは“タックル・フットボール”だ。わかるだろう?」
「俺なら誰にもタックルできない選手を指名する」
その大胆さ――自分の才能を口に出して語れる覚悟と自信こそ、チームがひかれる理由の1つだ。プロの世界では、物事が必ずしも思い通りに進むとは限らない。だからこそ、強い意志を貫く姿勢は、困難に直面した時にこそ真価を発揮する。
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