新OCケイリーの下では以前より“主導権”を握れるようになるとテキサンズQBストラウド
2025年04月23日(水) 11:43
今オフシーズン、ヒューストン・テキサンズはクオーターバック(QB)C.J.ストラウドがキャリアの次のステップに進む手助けをするために、攻撃コーディネーター(OC)ボビー・スロウィクを解雇してニック・ケイリーを採用した。
2023年オフェンス部門年間最優秀新人賞に輝いたストラウドは、現地21日(月)に初めて攻撃コーディネーターの変更について言及し、ケイリーのシステムではスクリメージラインでオフェンスを“コントロール”できるようになると語った。それは、スロウィクのスキームでQBに求められていなかったことだ。
チーム公式記録によると、ストラウドは「スナップ前にもっと主導権を握り、仲間をベストなポジションに配置する手段を持つこと。それはこの2年であまりやってこなかったことだ」と語ったという。
「だから、そこで自分のスタイルを発揮して楽しめるようになるだろう。彼は俺が完全に責任を持ち、試合を仕切ることを求めていて、それはまさに俺が望んでいることだ。まだ俺のことをよく知らないのに信じてくれているのは本当にすごいよ。彼は今日、ブラインドトラスト(無条件の信頼)のことを話していたし、俺もすでに彼のことをかなり信頼している。話し方も、チームでの振る舞いも、本当にクールだ」
ケイリーは2015年にニューイングランド・ペイトリオッツでNFLコーチとしてのキャリアを開始。当時は元QBトム・ブレイディがチームを率いていた。過去2シーズンはロサンゼルス・ラムズのショーン・マクベイHC(ヘッドコーチ)の下で過ごし、2024年にはパスゲームコーディネーターとしてQBマシュー・スタッフォードの指導にあたっている。
ストラウドはその成長過程で、オフェンスでより一層責任を負うことが求められるだろう。スロウィクがサンフランシスコ・49ers時代に学んだカイル・シャナハンHCのスキームでは、クオーターバックが多くの確認や変更を行う必要はない。通常、その答えはプレーの中に組み込まれているからだ。昨年、テキサンズのオフェンスはなかなか適切な答えを見つけられず、そうした問題の一因はオフェンシブラインの苦戦にあった。
若手クオーターバックがキャリアの中で浮き沈みを経験するのは自然なことだ。スーパーマンのようなルーキーシーズンを送ったストラウドは2年目に調子を落とした。ヒューストンでは、ケイリーがオフェンスを活性化させることが期待されている。ストラウドにとって、より大きな責任を負うことは歓迎すべきプランのようだ。
【RA】