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グリーンベイでのドラフトを前に、フラッグフットボールに焦点を当てるNFL

2025年04月24日(木) 13:42


NFLロゴ【NFL】

NFLドラフトがタイトルタウンとランボー・フィールドを賑わす中、リーグはオフシーズンの主要イベントに対する盛り上がりを利用してフラッグフットボールの普及を促進している。

現地23日(水)、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルはキャム・ウォードやトラビス・ハンターを含むドラフト候補生たちと共にフラッグフットボールのスキルクリニックに参加し、中学校の生徒や75人のスペシャルオリンピックスアスリートと交流。ウォード、ハンター、アブドゥル・カーターをはじめとする選手たちはパスを投げたり、ドリルを指導したりした。共に参加したグッデルはスペシャルオリンピックスのアスリートたちとの写真撮影に臨んだ。

「とにかく努力が必要だってことを学んでくれたらうれしい」とウォードは話している。

「もう無理だと思うところまで自分を追い込まないといけない。俺にも辞めたいと思った日は何度もあったけど、やめなかった」

元NFL選手のボビー・テイラーとマイク・ダニエルズも火曜日に学生を対象としたフラッグフットボールのトレーニングクリニックで指導を務めた。

木曜夜に行われるドラフトでは、6人の高校女子フラッグフットボール選手が舞台裏で指名された選手に帽子を渡すことになっている。また、土曜日には、グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブと『トヨタ』の協力により、オネイダネーション高校の女子フラッグフットボール選手たちがステージ上でドラフト指名選手の1人を発表する予定だ。

ラブは「NFLドラフトがここグリーンベイで開催される。もちろん、フラッグフットボール、特に女子フラッグフットボールは成長しているスポーツだ」と語り、こう続けた。

「だからこそ、グリーンベイ地域の女子フラッグフットボールチームに、NFLドラフトの3日目にステージに上がり、ドラフト指名選手を発表する機会を提供する。彼女たちを力づけ、将来のフットボールの姿を想像し、その頂点に到達する機会を与えたいと思っている」

ラブは“NFL Flag League Play(NFLフラッグ・リーグ・プレー)”のプレゼンティングスポンサーであるトヨタと協力し、フラッグフットボール選手への機会を増やそうとしている。トヨタはグリーンベイ地域から25マイル以内のすべてのNFLフラッグチームの登録費用を負担している。

NFLが掲げるフラッグフットボール拡大の目標は、グッデルが主導している。リーグはフラッグフットボールが2028年ロサンゼルスオリンピックに採用される過程で重要な役割を果たした。

グッデルは今月、「フラッグフットボールは国内外で急速に成長している」と述べ、次のように続けている。

「若い女性をこのスポーツに呼び込み、彼女たちにプレーする機会を与えたことは、私たちの未来にとって非常に価値があり、やりがいのあることだと思う。それをオリンピックの舞台に持っていくことは、まさにその承認印を押すようなものだ。率直に言って、それは元選手や現役選手を含む多くのアスリートが参加したいと思う舞台になるだろう。だからこそ、私たちはやり遂げなければならない。それはアスリートにとってもNFLにとっても素晴らしい機会となるだろう。また、フットボールが世界にもたらすものを理解してもらうための素晴らしい機会にもなるはずだ」

多くのNFLスター選手がすでにオリンピックでフラッグフットボールをプレーしたいと表明している。しかし、リーグと選手会はそれが実現できるかどうかを検討しなければならない。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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