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タイタンズは現時点でドラフト1位指名のウォードを先発QBに指名せず、ドラフト中のウィル・レビスのトレード模索は「していない」

2025年04月29日(火) 22:38


ウォーレン・ムーンとマイアミ大学キャメロン・ウォード【AP Photo/George Walker IV】

2025年NFLドラフトでクオーターバック(QB)キャメロン・ウォードが全体1位で指名した後、テネシー・タイタンズは全体51位以降でさらなる補強を加えて9名を指名した。

これまでも称賛されてきたリーダーシップを早々に発揮したウォードは新たなチームメイトたちにソーシャルメディアやテキストメッセージで次々と連絡を取っている。

ウォードの素早いアプローチは、チームの新任ジェネラルマネジャー(GM)であるマイク・ボルゴンジとも連絡を取ったあとのこと。

現地28日(月)に「彼の方からメッセージをくれたんだ」と明かしたボルゴンジGMは「反応が本当に早かった」と続けている。

これまでの印象ではウォードはタイタンズにおける将来のフランチャイズQBとしての手綱を握り始めている。とはいえ、チームはまだウォードに先発の座を与えたわけではない。

「オフシーズンのこの時期に、誰を先発と決めるようなことはしない」とボルゴンジGMは言う。

ボルゴンジGMと、フットボール部門代表のチャド・ブリンカーは、ウォードを先発と名言することも、ウィル・レビスの放出を検討しているわけでもない。

チームにおけるレビスの存在について問われたボルゴンジGMは「大きな価値がある。どのポジションでも競争がある。それぞれの部屋で競争を高めてくれる存在がいるのはいいことだ。トレーニングキャンプに向けてベストな90人のロースターを作ることがわれわれの目標であり、レビスはまさにその競争をもたらしてくれるだろう」と述べた。

2023年のNFLドラフトで2巡目に指名されたレビスは過去2シーズンで21試合に先発出場し、時折その才能を見せつけた一方で、理解に苦しむようなミスも多く、ヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハン指揮の下で初めて過ごした昨シーズンはリーグ最多タイの18ターンオーバー(インターセプト12回、ファンブルロスト6回)を記録している。

ウォードの加入により、実質的にレビスのデプスチャートにおけるトップの地位は終わったようにも考えられるが、ドラフト期間中にレビスのトレードを模索したかという問いに、ボルゴンジGMは「していない」と答えており、現時点ではウォードに競わせた上で先発の座を勝ち取らせようとしているようだ。

昨季、メイソン・ルドルフと先発を分け合っていたレビスに加えて、QBルームにはブランドン・アレンとティム・ボイルというジャーニーマンのバックアップも控えている。

ボルゴンジGMによれば「今いる4人で素晴らしいQBルームができている。この先、オフシーズンを経てキャンプに入っていく中で、誰がどのレップスを担うかはブライアンとそのスタッフが決めることになる。段階的に判断していく」とのこと。

ウォードはまだ先発QBとして指名されておらず、チームはレビスを放出するつもりもない。

ただし、前者――ウォードの先発――はいずれ確実に起こる可能性が高く、後者――レビスの退団――もいずれ起こるかもしれない。

現時点では競争あるのみだ。

ボルゴンジGMは「ここで今、大事なのは常に競争があるということだ」と語っている。

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