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NFLがQBシェドゥーア・サンダースの電話番号漏えいをめぐり、ファルコンズとアルブリッチDCに罰金処分

2025年05月01日(木) 09:03


アトランタ・ファルコンズの守備コーディネーター(DC)ジェフ・アルブリッチ【Scott Boehm via AP】

ドラフト当日にクオーターバック(QB)シェドゥーア・サンダースに対して行われた悪質ないたずら電話により、アトランタ・ファルコンズは単に不名誉を被る以上の代償を払うことになった。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロ、マイク・ガラフォロによると、NFLは2025年NFLドラフトに先立ってチームに提供された機密情報の漏えいを防げなかったとして、アトランタ・ファルコンズに25万ドル(約3,576万円)、守備コーディネーター(DC)ジェフ・アルブリッチに10万ドル(約1,430万円)の罰金を科したという。

ファルコンズは現地4月30日(水)に発表した声明の中で、自分たちに科された処分を速やかに受け入れた。

ファルコンズは声明で次のように述べている。

「NFLが先週発生したデータ流出およびそれに起因する事態について迅速かつ徹底的な調査を実施したことに対し、感謝の意を表する。われわれはこの件に対し内部で積極的に対応し、調査の過程を通じてリーグに全面的に協力してきた。アルブリッチコーチおよび組織に対して科された処分を受け入れる。われわれはセキュリティポリシーとその実践に自信を持っており、今後も職員が施設内外を問わず、これらを確実に順守するよう徹底していく。加えて、アルブリッチ家は先週の件に関連して、地域奉仕活動に参加するためにチームと協力している」

前述の機密情報とはサンダースの電話番号だ。アルブリッチの息子ジャックスは父親のiPadからそれを入手し、ドラフト中にサンダースにいたずら電話をかけるために使用した。その後、ジャックス・アルブリッチは謝罪したものの、後悔しても父親やファルコンズが罰金を免れることはない。

ドラフト後に息子の関与を知ったと報道陣に明かしたジェフ・アルブリッチは水曜日に臨んだ記者会見で「まず、シェドゥーアとサンダース家の皆さんに対し、今回の件について公に謝罪したい」と述べている。

「次に、(ファルコンズのオーナーであるアーサー)ブランク氏、(ジェネラルマネジャー/GM)テリー・フォンテノー氏、(ヘッドコーチ/HC)ラヒーム・モリス氏、そしてファルコンズの組織全体に対しても公に謝罪したい。私の行動――機密情報の漏えいを防げなかったという私の行動――は到底許されるものではない。息子の行動も決して許されるものではない。その点については息子とともに深く反省している」

「NFLは措置を講じ、私はその処分を全面的に尊重する。私と息子はこの件に関するすべての責任を負い、いかなる形でも異議を申し立てることはない。今後は息子とともにより良い行動を示すために努力することを約束する。改めて、われわれの行動について深くお詫び申し上げる」

トップ5で指名されると予想されていたにもかかわらず、ドラフト5巡目でクリーブランド・ブラウンズに指名されたサンダースは、指名順位が次々と落ちていくという予期せぬ形の苦痛を感じているときにいたずら電話を受けた。この出来事は、すでに苦しい思いをしていたコロラド大学出身のサンダースに追い打ちをかけるものだった。電話をかけた人物についてはインターネット上でさまざまな憶測が飛び交ったが、ジャックス・アルブリッチがすぐに自らの過ちを認め、サンダースに直接かつ公に謝罪している。

リーグは関係者全員が一体となって前進できるよう、適切に対応し、迅速に問題に対処した。

【RA】