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QBカズンズの去就が定まらない中、“忍耐”を貫くファルコンズGMフォンテノー

2025年05月01日(木) 13:04


アトランタ・ファルコンズのカーク・カズンズ【Michael Owens via AP】

2025年NFLドラフト終了後も、クオーターバック(QB)カーク・カズンズはアトランタ・ファルコンズに残留している。明確に空いている先発の座がない中で、カズンズはしばらくの間、マイケル・ペニックスJr.のバックアップとして過ごすのかもしれない。

現地4月29日(火)、『SiriusXM(シリウスXM)』の“Mad Dog Sports Radio(マッド・ドッグ・スポーツ・ラジオ)”に出演したジェネラルマネジャー(GM)テリー・フォンテノーは、ファルコンズはカズンズを急いで移籍させようとしているわけではないと語った。

「そこではとにかく我慢するしかない」とフォンテノーGMはコメント。

「カークだけではなく、自分たちのロースターにいるすべての選手について話すことに、われわれは常にオープンだ。そういう問い合わせをたくさん受けてきた。ドラフトが終わってからすでに6、7人のジェネラルマネジャーと話してきたし、彼らも私たちもチームのロースターについて話している。ドラフトが終わると、ニーズや余剰といった部分でさまざまなことが変化するからね」

「だからこそ、そういった状況に関しては常に忍耐強く対応している。もし、カークやそれ以外の選手に関して提案されたことが理にかなったものであり、このチームのためになるものであれば、積極的に行動するつもりだ。最終的にチームのためにならないことであれば、“それはアトランタ・ファルコンズやこの組織にとって最善のことなのか?”という質問を自分たちに投げかける必要がある。もしそうなら、実行に移すことをいとわないが、そういったコミュニケーションは常に続いている」

ドラフトを経て、カズンズの移籍先候補は埋まってしまった。クリーブランド・ブラウンズのQB陣には現在、5人の選手が属しており、満員状態だ。QBアーロン・ロジャースを獲得すると見られているピッツバーグ・スティーラーズは、ドラフト6巡目でウィル・ハワードを指名している。また、ニューオーリンズ・セインツのようなチームもドラフトで新人QBを獲得した。

この段階では忍耐がすべての関係者にとって最も重要だと言えよう。カズンズが2,750万ドル(約39億5,381万円)の報酬を受け取るバックアップとなるのであれば、それがファルコンズであっても問題ないはずだ。また、カズンズが昔から大きな騒動を起こすタイプではないことを考慮すると、ファルコンズがペニックスJr.の控えとしてベテラン選手を維持することにも問題はないだろう。

現時点で最も賢明な選択肢は、先発クオーターバックが負傷するのを待つことだ。それがトレーニングキャンプ中に重傷を負ったテディ・ブリッジウォーターのようなケースであれ、2023年シーズン第1週にアキレス腱を断裂したロジャースのようなケースであれ、ファルコンズとカズンズにとっては待つことが最も理にかなった選択だと言える。

【RA】