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現在も肩の手術を検討中のセインツQBカー、決断は近い将来に下される見込み

2025年05月07日(水) 12:11


ニューオーリンズ・セインツのデレック・カー【AP Photo/Gerald Herbert】

ニューオーリンズ・セインツのクオーターバック(QB)デレック・カーの2025年シーズンにおける出場可否は依然として不透明なままだが、状況は進展し、詳細も明らかになりつつある。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のジェーン・スレーターが現地6日(火)に報じたところによると、カーはここ数週間で2度、セインツの医師と面会するためにチーム施設を訪れており、肩の手術を回避することを希望しているという。

NFLネットワークのイアン・ラポポートが4月11日に、カーは投球側の肩に不調を抱えており、それが2025年シーズンに影響を及ぼす可能性があると報じた。その後、セインツのジェネラルマネジャー(GM)ミッキー・ルーミスは状況が明らかになるのを待っていると発言。カーは自身が負傷していることを正式に発表し、チームとともに“解決に向けて努力を続けている”とつけ加えた。

それにもかかわらず、詳細は不明瞭なままだ。

火曜日、スレーターはさらに詳細を明らかにしている。

スレーターによると、昨シーズンに斜筋と手首のケガで7試合を欠場したカーは、シーズン第14週に敗れたニューヨーク・ジャイアンツ戦で肩を負傷したと考えているとのこと。それはカーが手首を負傷した試合であり、2024年シーズンにセインツの一員として最後に出場した試合でもある。

詳細が早い段階で明らかにならなかったのは、カーが春になってから“本格的に”投げ始め、そこで初めて問題に気付いたからだとスレーターはつけ加えた。

34歳のカーが手術を避けたがっているのは、以前に同じ腕で手術を受けた経験があるからだ。

決断を下す時期は定まっていないものの、スレーターは“近い将来に”決断が下される見込みだと伝えている。

NFLで11シーズンにわたってプレーしてきたカーは、最初の9年間をラスベガス・レイダース、直近の2年間をセインツで過ごしてきた。レイダース時代にプロボウルに4度選出された経歴を持ち、キャリア通算で4万1,245パスヤード、タッチダウン257回、インターセプト112回を記録している。

昨シーズンはセインツで10試合に先発出場して5勝5敗の成績を残し、2,145パスヤード、タッチダウン15回、インターセプト5回をマークした。

カーの2025年シーズンにおける出場状況が不透明な中、セインツは現在、2023年ドラフト4巡目で指名したジェイク・ヘイナーと2024年ドラフト5巡目で指名したスペンサー・ラトラー(いずれも昨季にカーの代役として先発出場した)に加え、今年のドラフトで2巡目指名したタイラー・ショウをQB陣に擁している。

来るシーズンに向けて準備を進めることは、1年目のヘッドコーチ(HC)ケレン・ムーアにとって大きな試練となるだろう。ムーアHCはカーの状態に関する最新情報を待ちつつ、経験の浅いクオーターバックたちの準備を整えさせなければならない。

カーの今後についてはまだ明らかになっていないが、ニューオーリンズでは新たな展開が迫ってきている。

【RA】