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ビルズ加入のWRムーア、QBアレンがキャリア最高の環境を与えてくれると語る

2025年05月07日(水) 11:41


エライジャ・ムーア【NFL】

NFLの現MVPであるクオーターバック(QB)ジョシュ・アレンとプレーできるチャンスが、ワイドレシーバー(WR)エライジャ・ムーアをバッファロー・ビルズ加入へと傾かせた。

現地5日(月)、ムーアは「自分のキャリアを振り返ると、1シーズンを通して安定したクオーターバックと組む機会はあまりなかった」と『Rochester Democrat and Chronicle(ロチェスター・デモクラット・アンド・クロニクル)』に語っている。

「もし神の導きがあって、MVPを獲得したトップクラスの選手である17番と、トップクラスの選手たち、トップクラスのコーチ陣のもとで1シーズンを通してやれるなら、それはこれまでで最高の環境になると感じている」

ムーアはこれまで、全盛期にあるトップクラスのクオーターバックと共にプレーした経験がない。

2021年のNFLドラフトでニューヨーク・ジェッツから2巡目指名を受けたムーアは、ルーキーイヤーにザック・ウィルソン、マイク・ホワイト、ジョー・フラッコの3人のクオーターバックとプレーした。翌2022年にはこの3人に加え、クリス・ストレベラーも先発QBを務めている。その後、ムーアはクリーブランド・ブラウンズへトレードされ、以降2年間を同地で過ごしたが、そこでもQB陣の入れ替わりは続いた。過去2シーズンでブラウンズは、フラッコ、デショーン・ワトソン、ドリアン・トンプソン-ロビンソン、P.J.ウォーカー、ジェフ・ドリスケル、ジェイミス・ウィンストン、ベイリー・ザップといった9人のクオーターバックを先発に起用している。

その混乱した状況からアレンとプレーできる環境へと一変する中で、ムーアはようやく自身の才能を存分に発揮できると信じている。

「正直、クオーターバックの問題には何度か直面してきた」とムーアはコメント。

「自分で自分にボールを投げることはできないからね。これまで一緒にプレーしてきた選手たちが悪いクオーターバックだったとは言わない。ただ、状況があまり良くなかった。毎シーズン、5人くらいのクオーターバックとプレーしているような感覚だったよ」

ムーアはこれまでの4シーズンでキャッチ200回、2,162ヤード、タッチダウン9回を記録しているが、1シーズンで700ヤードの大台を超えたことは一度もない。

このオフシーズンのビルズは、カリル・シャキールとキーオン・コールマンを除けば、レシーバー陣に不確定要素を多く抱えている。それでもアレンは、スター選手がそろっていなくても得点を重ねられることをこれまでに証明してきた。ムーアにとってはこのオフシーズン、西ニューヨークで自らの役割を確立する絶好のチャンスとなるはずだ。もし期待に応えられなかったとしたら、今度ばかりはクオーターバックのせいにはできない。

【R】