スティーラーズQBロジャース、2025年がNFLキャリア最後のシーズンになると「ほぼ確信」
2025年06月25日(水) 09:37
Tシャツの印刷を始めよう。アーロン・ロジャースは2025年に引退ツアーに突入する。
ピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)ロジャースが現地24日(火)に『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィー・ショー)』で、2025年が自身の輝かしいNFLキャリアにおける最後のシーズンになると「ほぼ確信している」と語った。
ロジャースは「だからこそ1年だけの契約にした。スティーラーズは余計な年数を付け加える必要なんてなかった」と話し、こう続けている。
「これは本当に、自分のキャリアをたくさんの愛情と楽しさ、平穏とともに締めくくることが目的だった。20年もプレーしてきたからね。長い道のりだったし、楽しんできた。(ヘッドコーチ/HC)マイク・トムリン、素晴らしいリーダーや選手、勝つことを期待している街を擁し、NFLの礎を築いたフランチャイズの1つ。キャリアを締めくくるのにこれほどふさわしい場所はないだろう」
ロジャースは今月、スティーラーズと1年1,360万ドル(約19億7,156万円)の契約を締結。それは、今シーズンもプレーを続けるかどうか時間をかけて考えていたロジャースが、自身のフットボールキャリアにおいてどの段階にいるかを示すものだった。
最終的にロジャースは安定性を特徴とする伝統あるチームで、もう1シーズンプレーすることを選んでいる。
4度のMVP受賞やスーパーボウル制覇を果たし、将来の殿堂入りが確実なロジャースは、キャリア通算で6万2,952パスヤード(歴代7位)、タッチダウンパス503回を記録した状態で21シーズン目を迎える。計画通りに行けば、ロジャースはキャリア最後のシーズンにパスヤードでフィリップ・リバース(6万3,440ヤード)やスティーラーズで活躍した伝説的な元QBベン・ロスリスバーガー(6万4,088ヤード)の記録を抜き、タッチダウンパス数でブレット・ファーブ(508回)やペイトン・マニング(539回)の記録を超える可能性がある。
スポーツにまつわるストーリーを楽しむ人たちは、ロジャースのニューヨーク・ジェッツでの2シーズンが精彩を欠いていただけに、2025年シーズンを心待ちにするだろう。しかし、ロジャースはキャリアをきれいに締めくくるために最後のシーズンをプレーするわけではない。
ロジャースは火曜日に「つまり、“こんな形では終われない”っていう感じではないんだ」と明かしている。
「このスポーツが大好きだし、素晴らしい関係を築いてきた。6歳のときに初めて好きになったのがフットボールで、クオーターバックとしてプレーし、スーパーボウルに出て、優勝することを夢見ていた。全力で向き合いたかったけど、他にもいろいろなことがあって、気持ちもエネルギーもそっちに奪われていた。だからこそ、マイク(トムリン)がずっと待ってくれて、毎週のように率直な会話ができたのは本当に意味のあることだった。そして、歓迎のされ方もすごくクールだった。“全力でやる”と決めてからはミニキャンプにも参加したいと思った。でも、別にやらなきゃいけなかったわけじゃない。必要があったわけじゃなかったんだ」
「誰かに何かを証明しなきゃいけないとは思っていないし、何らかの不満を引きずっているわけでもない。注目を浴びたいとも思っていない――そう言われているのは知っているけどね。すべてが終わったら、カイザー・ソゼのようにあなたの目の前から消える。人前に出るつもりはないし、公の目にさらされる生活を送りたくはない。だからこそ今、私生活で起こっていることがあれこれ騒がれているのにはすごく違和感がある。人目にさらされる人生を望んでいないし、これからもそうなるつもりはない。すべてが終わったら、それでおしまい。あなたたちの前には現れないし、それが楽しみだ」
「でも、現役を続ける今年は、スティーラーズにすべてを捧げ、全力を出し切り、何が起こっても心から快適に、満足した状態でプレーするつもりだ。もちろん、最高の舞台で最高峰のプレーをすることを夢見ている」
スティーラーズは2024年シーズンも同様の野望を抱いていたが、最終的にQB陣はラッセル・ウィルソンとジャスティン・フィールズで構成されることになった。しかし結局、どちらの選手もレシーバーが手薄だったスティーラーズの攻撃陣を活性化させられなかった。その結果、ウィルソンやフィールズに加え、ワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズもチームを去っている。ピケンズはスティーラーズがD.K.メットカーフを獲得したことを受けてダラス・カウボーイズにトレードされた。
ロジャースとメットカーフは、スティーラーズが2025年シーズンに向けてより良い体勢を整えたと評価しているオフシーズンを象徴する存在だ。その成果は、ロジャースにもう1シーズンプレーすることを決断させるのに十分なものだった。
ロジャースは成功の輝きに包まれながら引退し、今よりも注目を浴びない生活を送ることを願うだろう。
【RA】