QBパーディーの新契約を受けて士気を高める49ersのWRピアソル
2025年06月25日(水) 10:35
プロフットボールビジネスの厳しい現実は、サンフランシスコ・49ersの今オフシーズンにおけるロースターの大幅な入れ替えに如実に表れていたが、変化にはチャンスという形の美しさも存在する。
キャリア2年目のワイドレシーバー(WR)リッキー・ピアソルの存在がその証拠だ。
フィールド外で衝撃的な事件に巻き込まれ、4試合の先発にとどまったルーキーシーズンを経て、ピアソルは間違いなくより重要な2年目のシーズンに向けて準備を進めており、49ersがクオーターバック(QB)ブロック・パーディーと5年2億6,500万ドル(約383億6,140万円)の契約を結んでからは特に力を入れている。
ピアソルは『NBC Sports Bay Area(NBCスポーツ・ベイ・エリア)』のマット・マイオッコとのインタビューで、パーディーの契約について「それは全員にとってモチベーションになっているような気がする」とコメント。
「でも、それは彼が努力を重ねて正当に得たものでもある。ドラフトで最後に指名されてから今の立場に至るまでのストーリーや、彼の成長ぶりを振り返ることは、本当にみんなにとってものすごく大きな刺激になる。俺たちは彼のことを誇りに思っているし、彼が俺たちを支えてくれているように、俺たちも彼を支えていく」
49ersがパーディーの契約から最大の価値を引き出すためには、レシーバー陣を強化する必要がある。オフシーズンにワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエルをワシントン・コマンダースにトレードしたことを受け、49ersは高額契約を結んでいるブランドン・アイユーク(深刻な膝のケガから回復中)、ベテランのジャワン・ジェニングス、そしてピアソルの3人をトップレシーバーとして2025年シーズンを迎えようとしている。
それは49ersが2024年ドラフトでピアソルを1巡目指名した際に想定していた現実だ。今こそ、その投資が成果をあげ始める時だと言えよう。
ピアソルはパーディーについて「彼との関係は個人的なこととか、フィールド外でのこと、ロッカールームでのコミュニケーションで築いているし、とにかくお互いに楽しみながらって感じ。それは自然なものだし、考えたり、無理やり作ろうとしたりしたことは一度もない」と語った。
オフシーズン活動はNFL選手たちがトレーニングキャンプで経験するものの簡易版のように見えるかもしれないが、ピアソルはチームメイトと過ごす時間に多くの価値を見出している。その時間は、戦術を超えた信頼関係を築いていることを証明する時が来た際に、さらに重要な役割を果たすかもしれない。
「ブロックと一緒にいればいるほど、彼について新しいことを学んでいる」とピアソルは話し、次のように続けた。
「ブロックが特別なのは、どんな状況でも変わらない人だからだと思う。大学時代に遠くから彼を見ていたときも、ブロックの一面はなんとなく知っていたけど、それは彼が変わらないからだ」
「ブロックが自分のスタイルを貫いているからこそ、ここにいるみんなは彼に対して安心感を持ち、同じように感じているんだと思う。彼は自分の仕事に真剣だし、その姿勢を本当に尊敬している」
パーディーは2022年ドラフトの最終指名を受けて49ersに加入するずっと前からフットボールに集中するクオーターバックであり、これまでの実績がそれを証明している。高給取りのクオーターバックとしての生活はまだ始まったばかりだが、NFLシーズンという厳しい試練によって経験を重ねてきた。
ピアソルはパーディーと同様にスターダムにのし上がることを目指しており、2025年は優れたロールモデルとともにフィールドに立つことになるだろう。
【RA】