QBハーバートを「殿堂入りさせなければならない」とチャージャーズでの目標を語るハーボーHC
2025年05月07日(水) 10:40
ロサンゼルス・チャージャーズのヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボーはある朝、明確な目標を胸に抱きながら目を覚ました。
チーム公式サイトによると、ハーボーHCは『The Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』で「先日、目が覚めたときに“(クオーターバック/QB)ジャスティン・ハーバートを殿堂入りさせなければならない。ジャスティン・ハーバートを殿堂入りさせないと”と思ったんだ。それは朝の3時30分や4時に目が覚めたときに思いつくことだ。そういうときに一番いいアイデアが浮かぶことがある」と語ったという。
その夢を現実のものとするには、多くの課題が残されている。
昨年にチャージャーズのヘッドコーチに就任して以来、ハーボーHCはハーバートを称賛し続けている。ハーボーHCとハーバートがタッグを組んだ初年度に、チャージャーズは11勝6敗でプレーオフ進出を果たした。
チャージャーズはハーボーHCと攻撃コーディネーター(OC)グレッグ・ローマンの下、クオーターバックへのプレッシャーを軽減するためにランゲームを重視しようとしているが、それでも重要な場面では強肩のパサーに頼る方針だ。
昨シーズン、ハーバートのパスアテンプト数(504回)は14試合以上に出場したシーズンで最も少ない数字だった。パス成功率は65.9%で3,870パスヤード、タッチダウン23回を記録。インターセプト数はキャリアで最も少ない3回だった。
ハーボーHCは明け方にハーバートをプロフットボールの殿堂入りに導くという目標を思いついたが、それは同時にハーボーHC自身の目標でもある。そこに到達するためには、あと1、2回、スーパーボウル制覇を成し遂げる必要があるかもしれない。
「それを考えると、あと2回ほどスーパーボウルで勝つということになるし、それによって多くの人が恩恵を受けることになるだろう。それは価値のある目標だし、彼の周りにそのレベルに見合った優れた選手たちをできる限り多くそろえることが必要だと思っている」とハーボーHCは述べた。
それを実現するために、チャージャーズはオフシーズンにRB陣の強化に取り組み、フリーエージェント(FA)のナージー・ハリスを獲得した上で、ドラフト1巡目でオマリオン・ハンプトンを指名。さらに、ワイドレシーバー(WR)マイク・ウィリアムスと再契約し、ドラフト2巡目でトレ・ハリスを獲得した。これらの新戦力は、ハーボーHCの初年度に時おり停滞していたチャージャーズの攻撃陣を即座に強化するだろう。
ハーバートは5シーズンで2回プレーオフに進出している。初めてのプレーオフゲームではジャクソンビル・ジャガーズ相手に壮絶な逆転負けを喫した。2回目となった昨シーズンは、ヒューストン・テキサンズ戦で4回ものインターセプトを喫するという悲惨な結末を迎えている。ハーバートがハーボーHCとともにスーパーボウルに到達するためには、まずプレーオフの壁を乗り越えなければならない。
【RA】