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NFLでの挑戦は「あと1年から2年」でラグビー復帰を視野に入れるジャガーズWRリース・ザミット

2025年06月25日(水) 13:52

ジャクソンビル・ジャガーズのルイス・リース・ザミット【AP Photo/John Raoux】

ウェールズ出身の元ラグビー選手、ルイス・リース・ザミットがNFLの世界に足を踏み入れた際には大きな注目が集まった。

しかし、その道のりは決して平坦ではなかった。リース・ザミットは2024年春にカンザスシティ・チーフスに加入し、のちにジャクソンビル・ジャガーズへと移籍したものの、いまだにNFLの試合に出場できていない。

そのため、リース・ザミットはラグビーに復帰する前に、フットボールへの挑戦にある種の期限を設けている。

ワイドレシーバー(WR)としてジャガーズに所属するリース・ザミットは最近、『talkSPORT(トーク・スポーツ)』の番組『Hawksbee and Jacobs(ホークスビー・アンド・ジェイコブス)』で受けたインタビューで「NFLではたぶん、海外の選手に2年から3年の猶予が与えられる。だからこそ、ラグビーに戻れる可能性がある状態で挑戦したいと思った」と語った。

24歳のリース・ザミットは以前、ウェールズ代表のラグビー選手としてプレーし、2021年にはシックス・ネーションズを制覇、さらにブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズにも選出された。NFLのインターナショナル・プレーヤー・パスウェイ(IPP)を通じてチーフスと契約した際、リース・ザミットはラグビーの世界でやりたいことはすべて成し遂げたと示唆していた。

しかし、今はそうではないようだ。

「俺は今、24歳で、今年の結果次第だけど、たぶんあと1年から2年は挑戦することになる。ラグビーに戻るときには25歳か26歳になっているけど、まだ最高のレベルでプレーできると思っている」とリース・ザミットは話している。

リース・ザミットは昨年にチーフスでプレシーズンの3試合に出場し、2回のターゲットでキャッチ1回、3ヤードを記録した。チームからカットされた後、リース・ザミットはジャガーズに獲得されている。

ジャガーズの練習生として契約したリース・ザミットは現在、IPPステータスによってロースター免除とされている。今年の夏はリース・ザミットがNFLでの夢をかなえるかどうかを左右する期間となりそうだ。

ラグビー復帰を見据え、NFLで新たに身につけた知識や技術がかつて活躍したラグビーでどう生かせるかをすでに意識しているリース・ザミットは、次のようにコメントしている。

「ラグビーをプレーしていたとき、トレーニングのために2回渡米して、そこで学んだことはすぐに自分のプレーに役立つと確信した。今は2年間経験を積んで、もし戻らなければならなくなったとしても、間違いなくまた活躍できると思う」

リース・ザミットは現在もジャガーズの一員としてロースター入りを目指しているが、NFLへの挑戦は期限が迫っているようだ。

【RA】