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ジャイアンツを選んだのは「特別な」WRネイバースとプレーするためだと語るQBウィルソン

2025年06月24日(火) 09:45

ニューヨーク・ジャイアンツのラッセル・ウィルソン【AP Photo/Seth Wenig】

クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンのフリーエージェント(FA)に関する動向は、ここ最近で最もエキサイティングで注目されたプロセスではなかったものの、彼には複数の選択肢があった。

ウィルソンがジャイアンツと契約したのは、主力ターゲットになると見込まれているキャリア2年目のワイドレシーバー(WR)マリク・ネイバースのことを気に入ったからだった。

『Empire Sports Media(エンパイア・スポーツ・メディア)』のアンソニー・リバルドによると、ウィルソンは週末に実施された“Fanatics Fest(ファナティクス・フェスト)”の討論会で「彼がいたからここに来た。彼のような特別な選手とプレーしたかったんだ」と話したという。

一般的なフットボールファンはまだ知らないかもしれないが、ネイバースは確かに特別な選手だ。新人時代にはレシーブヤード(1,204ヤード)とタッチダウン数(7回)でチームトップに立っている。より印象的だったのは、ネイバースがジャイアンツのオフェンスで唯一、頼れる選択肢として活躍した試合がいくつかあったことかもしれない。例えば、シーズン第2週に21対18で敗れたワシントン・コマンダース戦では、ターゲット18回でキャッチ10回、127ヤード、タッチダウン1回というパフォーマンスを見せている。

ジャイアンツがシーズン途中でQBダニエル・ジョーンズを放出する前、ネイバースはまるで救命胴衣のような役割を果たし、悪化していく状況下で希望の象徴となっていた。その結果、ネイバースはプロキャリア最初の1カ月間で50回を超えるターゲットを記録。ジョーンズの放出後、他のクオーターバックたちもほぼ同様の頻度でネイバースを頼っていた。ネイバースは脳しんとうで2試合を欠場したにもかかわらず、ルーキーシーズンにターゲット170回でレシーブ109回をマークしている。

ネイバースはシーズン第3週に行われたクリーブランド・ブラウンズ戦やシーズン第17週に行われたインディアナポリス・コルツ戦など、いくつかの試合で圧倒的な活躍を見せたことで、オデル・ベッカムのキャリア初期以来、ジャイアンツでは見られなかった特別な才能を持っていることを証明した。ウィルソンは大げさな表現を用いる必要はない。ネイバースの実力を知っている人たちはウィルソンがネイバースを特別な選手と評することに同意するからだ。

ジャイアンツが2025年に一丸となって輝かしい未来に向かって歩んでいくチームとして、より大きな舞台へ飛躍することを願っているウィルソンは、次のように話している。

「しかも、うちには懸命に努力してきた選手がたくさんいる。パサーを追い詰める優秀なディフェンスを擁しているし、素晴らしい選手がたくさんいる。それは良いことだ」

ウィルソンは今後、優秀な先発QBを必要としているジャイアンツにとって有力な選手であることを証明しなければならない。イーライ・マニングの引退以来、何人ものクオーターバックを交代させてきたジャイアンツは、ジョーンズが答えではないことが明らかになった後、先発の座を任せるベテラン選手を探すことを余儀なくされ、ウィルソンとジェイミス・ウィンストンという2人の選手を獲得した。さらに、万全を期すためにドラフト1巡目でミシシッピ大学出身のQBジャクソン・ダートを指名し、短期目線と長期目線でクオーターバック陣を補強している。

ウィルソンの契約期間は1年であり、2025年は重要な年だと言えよう。ウィルソンは昨シーズンにパス能力がそれほど高くないクオーターバックと共にプレーしながら成功を収めたレシーバーであるネイバースと一緒に新シーズンを迎えることを楽しみにしている。

【RA】