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RBクックは「時が来れば、準備ができているはず」と確信するビルズGMビーン

2025年05月09日(金) 12:32


バッファロー・ビルズのジェームス・クック【AP Photo/Rick Osentoski】

バッファロー・ビルズのランニングバック(RB)ジェームス・クックは自主参加のオフシーズンワークアウトプログラムの初期段階を欠席する権利を行使した。しかし、ジェネラルマネジャー(GM)ブランドン・ビーンはクックがいざとなれば2025年シーズンに向けて準備を整えるはずだと期待している。

現地7日(水)、ビーンGMは『Mad Dog Sports Radio(マッド・ドッグ・スポーツ・ラジオ)』のアダム・シェインに「チーム施設に彼と話していた人がいるのは知っているし、フットボールをプレーする時が来れば、準備ができているはずだと確信している」と述べた。

ビーンGMの発言はクックが2025年にビルズにとどまると確信し続けていることを示している。クックの契約延長については明言していないものの、ビーンGMは両者の間に確執はないとのメッセージを一貫して伝えてきた。

クックは2年連続でプロボウルに選出され、各シーズンで1,000ヤード超えを達成。2024年シーズンには、16回のタッチダウンランを記録し、ボルティモア・レイブンズのデリック・ヘンリーやデトロイト・ライオンズのジャーマイア・ギブスと並んでNFLトップタイの成績をマークした。

キャリア4年目を迎えるクックは契約延長の対象となっており、年間1,500万ドル(約21億8,505万円)の契約を求めていると示唆している。ビーンGMはNFLの年次リーグミーティングの場で、ドラフト前に契約が成立するとは考えていないと述べていた。ビーンGMはドラフトが終了した今も、契約が未締結であることがクックのシーズンに向けた準備に影響を及ぼすことを懸念していないようだ。

クックがワークアウトを欠席していることについて、ビーンGMはシェインに「時々、ビジネスが邪魔になることはある」と語った。

「ジンボ(クックの愛称)は競争心の強い選手だ。彼はこのチームのためにプレーすることも、その一員であることも、ここでの役割も心から気に入っているし、このオフェンスに本当によく合っている。彼にものすごくよく合う環境だったと思うし、彼の最初の3年間は見ていて楽しかった。毎年、着実に成長しているし、昨シーズンに称賛を受けている姿を見られたのは最高だった。彼は元々サードダウン要員やペースを変える存在として見られてきたが、すべてのダウンで活躍できることを証明した。これからもその部分を磨いていくだろう」

クックはバックフィールドで違いを生み出す能力を証明しているが、ビルズはタイ・ジョンソンやレイ・デイビスらとローテーションで起用するアプローチをとってきた。2024年に1,000ヤード超えを達成した16人の選手のうち、クックのキャリー数(207回)はタンパベイ・バッカニアーズの新人RBバッキー・アービングと並び、最も少なかった。ビルズのアプローチを考慮すると、クックの大幅な報酬アップは簡単には認められないだろう。主力選手にコミットしつつ、予算を超えないよう調整することは微妙なバランスが求められる状況だ。

ビルズは交渉で優位な立場にある。契約最終年を迎えようとしているクックには、2026年にフランチャイズタグを使用することも可能だからだ。新契約を求めて欠席するというのは、クックが現時点で取れる唯一の対抗手段だ。RBポジションのケガのリスクを考慮すると、素晴らしい2シーズンを過ごしたクックがさらなる保証を求めるのは理解できる。クックがその優位性をどう活用するかは、参加必須のミニキャンプが始まる6月により明確になるはずだ。

【RA】