セインツは35歳のムーアHCの“メッセージ”を受け入れる必要があるとDEジョーダン
2025年05月09日(金) 13:57
ニューオーリンズ・セインツのディフェンシブエンド(DE)キャメロン・ジョーダンは長く現役生活を続けているがゆえに、ついに新ヘッドコーチ(HC)より年上になってしまった――その差はわずか2日だが。
ジョーダンは7月10日に36歳の誕生日を迎える。一方、ケレン・ムーアHCが36歳になるのは7月12日だ。
若いコーチだからといって、プロボウルに8回選出された経歴を持つジョーダンのアプローチが変わるわけではない。実際、ジョーダンはムーアHCのキャリアを以前から注視してきた。
ジョーダンは『The Jim Rome Show(ザ・ジム・ローム・ショー)』で「彼は複数のチームで攻撃コーディネーター(OC)を務めてきた。出世街道を歩み、今ではヘッドコーチだ」と話している。
「彼は明確で直接的な計画を携えてきた。指示だけじゃなくて、いろんな形で成功を収めてきたコーチ陣もそろっている。強力なコーチングスタッフがそろっていたら、優位な立場に立てると思う」
15シーズン目を迎えるジョーダンにとって、ムーアは3人目のフルタイムのヘッドコーチとなる。ショーン・ペイトンからデニス・アレンへの移行は、今回とは大きく異なるものであり、アレンはペイトン時代を引き継ぐことを目指し、就任当初はほとんど変更を加えなかった。アレンが失脚した後、ムーアの採用は組織にとって転換点となっている。
ジョーダンは新ヘッドコーチの年齢や経験のレベルは重要ではないと指摘。ジョーダンが唯一、気にしているのは、どれほど準備をし、どのようなメッセージを発するかだ。
「ヘッドコーチが若くても年配でも、どんな人であっても、そのメッセージを受け入れないといけない」と語ったジョーダンはこう続けた。
「そのメッセージは明確で、楽しもうということだ。自分たちのミッションをしっかり遂行しようじゃないか。それは自分のテクニックや能力を把握し、自分がどこに向かっているのか、チームメイトがどこにいるのかを理解することだ。そのメッセージははっきりと伝わっていると思う」
ムーアHCの就任初期段階におけるニューオーリンズからの評価は好意的だが、これは多くの新任コーチに共通する傾向だ。シーズンが近づくにつれてどのような状況になるか、あるいはより重要なこととして、不安定なスタートを切った場合にコーチがどのように反応するかは、35歳のムーアHCが指揮官の地位にふさわしいかどうかを判断する上で、より良い指標となるだろう。
【RA】