カウボーイズ加入のWRピケンズ、契約最終年は意識せずWRラムとのプレーに意欲
2025年05月09日(金) 12:31
ワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズは今週、自身がダラス・カウボーイズへトレードされたことを知り、胸が高鳴った。
それは、ピケンズにとってまさに必要な転機だったのかもしれない。ルーキー契約の最終年を迎える今、彼は西へと向かい、パス攻撃を重視するカウボーイズに加わることとなった。チームはWRシーディー・ラムの対角に並ぶもう1人の有能なレシーバーを必要としていた。一方のピケンズも、ピッツバーグ・スティーラーズの伸び悩むパス攻撃によって活躍の場が制限され、自身が高額契約に値するレシーバーであることを証明する機会を求めていた。
理論上では、ピケンズにとってクオーターバック(QB)ダック・プレスコットのもとでルートを走ることは、実力を示す絶好の機会となる。本人も、共にプレーすることを楽しみにしていると語っており、今回のトレードを個人的な問題とは捉えていない。最終的に、両者にとって有益な結果を生む可能性があるからだ。
2026年に控える自身のフリーエージェンシー(FA)についてピケンズは、「正直に言うと、今は目の前のことに集中している」と現地8日(木)に語った。
「契約の話はあまり考えていない。今はただ、カウボーイズの一員になれたことがうれしいし、勝てるカルチャーを築こうとしているところだ」
このチャンスを最大限に活かすためには、ビッグプレーを得意とするピケンズが、ラムを中心としたオフェンスに順応しなければならない。つまり、ターゲットとなる機会が極端に増えることはないかもしれないということだ。その現実を受け入れた上で、カウボーイズでの仕事に取り組む姿勢が求められる。
どうやらピケンズはすでにその覚悟を固めているようだ。
「ああ、すごくワクワクしているよ」と、ラムと同じフィールドに立つことについてピケンズは述べている。
「フットボールという競技では、お互いのプレーが連動してくる。“あいつがボールをもらったから次は俺だ”みたいなものではなくて、互いを活かし合っていくものなんだ。だからこそ、俺はいつも勝てるカルチャーを築くことを重視している。それが今、カウボーイズでやろうとしていることだ」
ピケンズはスティーラーズでも勝てるカルチャーを築こうとしたが、不安定なクオーターバック(QB)陣に足を引っ張られていた。一方のカウボーイズは、フランチャイズQBを擁し、ここ数年で得点力を伸ばしてきたチームだ。
そして今、カウボーイズはピケンズが変化をもたらしてくれることを期待している。本人もまた、そのつもりで臨もうとしている。新たにブライアン・ショッテンハイマーがヘッドコーチ(HC)に就任したことで、ピケンズがオフェンスの中心的存在になることは、ほぼ間違いないと言っていい。そんな可能性に、気分屋とも言われるこのレシーバーはすでにやる気をみなぎらせている。
「最高の気分だ。このチームの雰囲気が気に入っている」とピケンズは語った。
「このチームのノリが好きだし、間違いなくいい流れに乗っている」
【R】