ジェッツ先発QBフィールズを「サポートする」姿勢を示すQBテイラー
2025年05月09日(金) 12:01
ニューヨーク・ジェッツはクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズとフリーエージェント契約を結ぶと同時に、元シカゴ・ベアーズの1巡目指名選手をただちに先発に据えた。ベテランのQBタイロッド・テイラーとのポジション争いを装うような茶番はなかった。
今週初めに開催された“Gridiron Gala(グリッドアイアン・ガラ)”での発言からすると、テイラーはこの状況を受け入れているようだ。ベテランのバックアップは、フィールズの控えとして出番があればすぐに対応できるよう準備を続けるつもりだと言う。
「実際にそうだったかどうかは別として、ルーキーイヤーから変わらず、先発するつもりで日々準備するという考え方でシーズンに臨んできた」とテイラーは『ESPN』のリッチ・チミニに語った。
「クオーターバックというポジションは、いつチャンスが巡ってくるか分からない。だからこそ、その時に備えて準備を怠らないようにしている」
2023年に不安定なバックアップ陣に苦戦したジェッツは、昨シーズンにテイラーと2年契約を締結。テイラーはアーロン・ロジャースの控えとして2試合に出場したものの、先発出場はなかった。
26歳のフィールズとは友人関係にあり、必要に応じてサポートする準備はできているとテイラーは語っている。
「彼がリーグに入ってからずっと、俺たちは良い友人関係を築いてきた」とテイラーは話している。
「だから俺は、チームが勝つためにどんな形であれサポートするつもりだ。自分がフィールドに立つかどうかに関係なく、経験や知識を共有したり、クオーターバックルームや他のポジションの選手たちにアドバイスを提供したりすることも含めて。若い選手たちにとってプラスになることが、結果的にチームの勝利につながるのであれば、それこそが俺の役割だと思っている。それを実行できるのが楽しみだ」
8月に36歳を迎えるテイラーは、2011年にボルティモア・レイブンズからドラフト6巡目で指名されて以来、堅実なキャリアを築いてきた。14年のキャリアで58試合に先発し、2023年にはニューヨーク・ジャイアンツで5試合に先発している。必要に応じてオフェンスを動かす力を持ちながらも、控えとしてチームのバランスを乱さないその姿勢は、クオーターバックルームにおける理想的なベテラン像といえる。
一方のフィールズは、ベアーズで3年間フルタイムの先発を務めた期間中、毎シーズン少なくとも1試合は欠場しており、フル出場を果たしたことがなかった。そのため、開幕時点で先発の座にいないとはいえ、2025年シーズンのどこかでテイラーに出番が巡ってくる可能性は十分にある。
【R】