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契約延長は「なるようになる」とビルズRBジェームス・クック

2025年05月12日(月) 10:50


バッファロー・ビルズのジェームス・クック【AP Photo/Rick Osentoski】

ランニングバック(RB)に高額の報酬を支払うのが、再び潮流となってきた。バッファロー・ビルズのRBジェームス・クックは、このオフシーズンにその一員になりたいとの思いを隠していない。

去る2月、クックはソーシャルメディア上で年額1,500万ドルを希望するとコメントしていた。その直後には念を押すように「俺に大金をくれ」と“Nightcap Podcast(ナイトキャップ・ポッドキャスト)”で話している。

ビルズのジェネラルマネジャー(GM)であるブランドン・ビーンは3月30日に、チームはドラフトに向けた準備を進めているため、クックとの契約が近いうちに結実するとは考えていないと語っていた。今、そのドラフトはもう終わっている。ビルズのこれまでのオフシーズンプログラムはすべて自主参加であり、クックはそのすべてを欠席してきた。先週水曜日、ビーンGMはプレーする時がくればスターランニングバックの準備は整っているだろうとの見通しを語っている。

一方の本人は、日曜日にラスベガスで実施されたイベント “Celebrity Poker Tour(セレブリティ・ポーカー・ツアー)”の場で今後のホールドアウトの可能性について問われた際に、固く口を閉ざしていた。

「今はその話はしたくない。俺自身の中にとどめておきたい感じなんだ。ビジネスの話はビジネスにとどめておく」とクックは『PokerNews(ポーカーニュース)』に話している。

チームの何らかのオフシーズンプログラムに集合することが義務づけられるまで、まだ1カ月ある。ビルズは参加必須のミニキャンプを6月10日(火)から12日(木)で実施予定だ。それに参加した場合、7月後半に組まれているトレーニングキャンプにも出席する可能性が高くなる。とは言え、不参加だったとしても、それは契約交渉の一要素であり、決定的な決裂を意味するわけではない。

過去数カ月にわたって、ビーンGMもクックも、大型契約を求めるクックの意向をめぐって衝突が起こっているとは示唆していない。

ビルズはレイ・デイビス、タイ・ジョンソンといったランニングバックたちも擁する一方、クックが中心的な役割を果たしている際にベストのパフォーマンスを発揮することは間違いない。25歳のクックは2年連続で1,000ラッシングヤードをマークしてプロボウルに選出され、2024年にはラッシングタッチダウン16回でリーグトップタイに立った。

5年連続でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区王者になりながらも、ポストシーズンを勝ち抜くことができていないビルズにとって、クックの存在が目標達成のチャンスを高めてくれるだろう。

過去のオフシーズンでコストカットに励んできたビルズが、年額1,500万ドルという価格によってクックがNFLで3番目に高額なランニングバックになったとしても、相手の要求を飲み、契約を延長するのだろうか? それとも、どこかの時点でクックが減額を受け入れるのだろうか?

たとえ延長が実現しなかったとしても、新人契約の最終年にプレーすることでクックには利があるはずで、再びビッグシーズンを送ることができれば、切望するような金額での契約が確実なものとなるかもしれない。2026年にプレーするのが、ビルズなのか、他の場所なのかはまた別として。

結論が出るのは、まだ先の話になる。

現段階で、クックはビジネスとフットボールを切り離すことに満足している。

契約の実現が見えているか尋ねられたクックは「どうであれ、落ち着くところに落ち着く」と答え、こう続けた。

「つまり、ビジネスはビジネスにしておいて、俺は常にチームメイトたちのためにいられるよう、自分にできることをやるだけ。どうなろうが、なるようになる。そしたらフットボールをプレーするのさ」

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