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体重に関するイメージを覆し、ロースター入りを目指すバッカニアーズ新人DTワトソン

2025年05月13日(火) 14:31


デズモンド・ワトソン【AP Photo/Chris O'Meara】

ドラフト外フリーエージェントにとって注目を浴びるのは喜ばしいことだが、ディフェンシブタックル(DT)デズモンド・ワトソンはそう遠くないうちにその理由が変わることを望んでいる。

NFL史上最も重い選手であるワトソンは、タンパベイ・バッカニアーズでのロースター入りを目指すとともに、その過程で自らの評価を変えようとしている。

『Associated Press(AP通信)』によると、ワトソンは現地10日(土)に「いい話ではあるけど、それが自分の物語になってほしくはない。俺はフットボール選手、良いフットボール選手として知られたいんだ。でも、歴史に名を残すのは悪くないかもしれない」と話したという。

2025年NFLスカウティングコンバインで約210kgと計測されたワトソンは、その数字によって候補者の中でもひときわ目立つ存在となった。すでにコンバイン時から約9kg以上の減量に成功しているワトソンは、自身の体調を確認しながらバッカニアーズと適正体重を模索しており、その作業は現在も“進行中”だと説明している。

タンパエリア出身のワトソンは、地元チームのバッカニアーズでの時間を“夢がかなった”瞬間だと表現。ディフェンシブタックル(DT)ビータ・ベアから学ぶ機会を得ることを踏まえると、バッカニアーズはワトソンにとって指導面においてもどのNFLチームよりも良い環境だと言えよう。

「尊敬し、プレースタイルを模範とする選手が、同じポジションのリーダーかつベテランとして存在している状況にいることは、本当に恵まれていると感じる」とワトソンは語った。

そうした機会を最大限に活用するために、ワトソンは最大限の努力をしなければならない。たとえその努力がより多くの時間を稼ぐためのものだったとしてもだ。NFLでは、ほとんどの選手に多くの時間をかける余裕はない――ドラフト外で入った選手にはなおさらだ。

プレッシャーはかかっているものの、バッカニアーズは体調管理と栄養面での取り組みによってワトソンのパフォーマンスが新たなレベルに到達することを期待している。

ヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズは「彼は以前と同じくらい印象的だった。つまり、大きい。突出したサイズだ」と述べ、こう続けた。

「まずはチームに選ばれる必要がある。私たちは今、彼がどれくらいフィールドにとどまれるかを見極め、彼が成長できそうなプログラムに組み込まなければならない。今はそれが私たちにとって一番大切なことだ。“今すぐフィールドに出てもらわないといけない”と言うために獲得したわけじゃない。“このプログラムを試してもらって、どんな考えが浮かぶか、耐久力を向上させられるかを確認してみよう”という話だ。その過程で彼をより良い選手にし、その後に彼の状態を確認することになる」

「今、彼を評価するのは早すぎるし、彼を獲得したのはタッシュプッシュのためではなく、彼ならやれると思ったからだ。重要なのは、1ドライブで2、3プレー以上できるレベルまで持っていくことだ」

NFLキャリアを築く上で、出場可能性は最も重要な要素の1つだ。ワトソンにとってはそれが明確な目標となっている。ワトソンはその目標を達成するために、夏を過ごすことになるだろう。

【RA】