練習に復帰したDEハッチンソンは「とても良い状態に見える」とライオンズDLコーチ
2025年05月17日(土) 11:23
ディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソンは脚の負傷で2024年シーズンを早々に終え、デトロイト・ライオンズのディフェンスに埋めることのできない穴を残した。
しかし、それは過去の話だ。ライオンズのディフェンシブラインコーチであるケイシー・ロジャースの言葉を信じるならば、それはハッチンソンのキャリアにおけるささいな出来事に過ぎない。今週、練習に復帰したハッチンソンについてロジャースは「とても良い状態に見える」と語っている。
『Detroit News(デトロイト・ニュース)』によると、ロジャースはハッチンソンが脚のケガを克服した兆候について話した際に「私は“ハッチ、どうして君が復帰したと分かると思う?”と聞いた」と述べ、こう続けたという。
「“どうして?”と聞かれたから“君がフープ(輪)の周りを走るときに地面をちゃんと蹴っているからだ”と答えた。ちょっとした動きだが、超人的な存在に見えた――実際そうなんだけどね。“それが君が復活した証拠だ”と思った」
ロジャースは、アーロン・グレンがニューヨーク・ジェッツのヘッドコーチ(HC)に就任したことを受け、ケルビン・シェパードがその後任として守備コーディネーター(DC)に昇格したため、シェパードの後任としてタンパベイ・バッカニアーズからライオンズに移ってきた。そのため、ロジャースには5月の時点でハッチンソンの現状を判断するための十分な判断材料がない可能性がある。
とはいえ、ハッチンソンのようなレベルの選手が調子を上げてきていることを見極めるのにそれほど時間はかからないだろう。ハッチンソンが本当の意味でかつての姿を取り戻したかどうかを判断するにはまだ数カ月かかるはずだが、ハッチンソンは決して努力を怠っていないと明かしたシェパードDCは次のようにコメントしている。
「彼の振る舞いからは、彼がどれほど優れた選手なのかは分からないと思う。仕事への取り組み方、ミーティングでの細部へのこだわり、人をサポートする姿勢、そして厳しい指導やプレッシャーを望む姿勢を見るとね。あるレベルに達すると、リーグのトップクラスの選手たちは頭打ちだ、もう終わりだと思われるようになる」
「本当に特別な選手の多くは、そういう考えを持つことすらない。彼らは厳しい指導やプレッシャーをかけられることを望む。選手が優秀であればあるほど、彼らを追い込み、指導するにはより一層努力しなければならない」
ハッチンソンの献身と仕事に対する姿勢は揺るぎないものだが、2025年は最大の試練となるだろう。すべての兆候は、ハッチンソンが見事にそれを乗り越えることを示している。それは、今シーズンにハッチンソンに大きな期待を寄せているライオンズのディフェンスにとって大きな助けとなるはずだ。
シェパードDCは「ハッチについての予想や展望を軽々しく話すのは控えるつもりだが、彼の能力以外の部分を知っているからこそ、選手として全面的に信頼している」と述べ、「彼がどんな人間か分かっているし、もし誰かがハッチのために何かを望むとしたら、それは彼自身だと思っている。だから、彼は必ず自分で設定したレベルに戻るだろう」と続けた。
【RA】