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スーパーボウル制覇とプロボウル選出を誇るDEシメオン・ライスがバッカニアーズのリング・オブ・オナー入り

2025年05月20日(火) 10:37


シメオン・ライス【Tom DiPace via AP】

スーパーボウル制覇とプロボウル選出2回を誇り、タンパベイ・バッカニアーズ史上屈指のパスラッシャーとして知られる元ディフェンシブエンド(DE)シメオン・ライスが、ついにフランチャイズ最高の栄誉を手にすることになった。

チームは現地19日(月)、ライスが今シーズン中に16人目のメンバーとしてバッカニアーズのリング・オブ・オナーに加わることを発表した。シーズン第13週の11月30日(日)に行われるアリゾナ・カーディナルスとのホームゲームのハーフタイム中にセレモニーが実施される予定だ。

バッカニアーズのオーナー兼共同会長であるブライアン・グレイザーは、「殿堂入りにふさわしい12年間のキャリアを通じて、シメオン・ライスはNFL史上最も支配的なパスラッシャーのひとりとしての地位を確立した。彼がバッカニアーズのリング・オブ・オナー16人目のメンバーとなるのは、その功績にふさわしいことだ」とチーム公式サイトを通じて語った。

「シメオンは2001年シーズンを前にバッカニーズに加わり、すぐにわれわれのディフェンスを史上最高クラスのユニットへと引き上げた。彼はこのフランチャイズに消えることのない足跡を残してくれた。今シーズンにその素晴らしいキャリアを称え、祝福できることを楽しみにしている」

NFLで12シーズンにわたり4チームでプレーしたライスは、2001年から2006年までバッカニアーズに在籍。その間にキャリア3度のプロボウル選出のうち2回を果たし、第37回スーパーボウルを制覇したチームの先発メンバーとして活躍した。

ライスはバッカニアーズの選手として69.5回のサックを記録し、チームの公式記録では元チームメイトのディフェンシブタックル(DT)ウォーレン・サップ(77回)に次いで歴代2位につけている。ただし、『Pro Football Reference(プロ・フットボール・レファレンス)』によると、DEリーロイ・セルモンが78.5回のサックを挙げており、非公式では歴代3位だという。

1996年のNFLドラフトでアリゾナ・カーディナルスから全体3位指名を受けたライスは、2001年シーズンを前にバッカニアーズに加入。その年から5年連続で2桁サックを記録する活躍を見せた。2002年と2003年にはプロボウルにも選出され、2年間で計30.5回のサックを記録。2003年にはNFL最多となる6回のフォースドファンブルもマークしている。

ライスとバッカニアーズが頂点に立ったのは2002年シーズンだった。チーム史上初のスーパーボウル制覇を成し遂げたこの年、ヘッドコーチ(HC)ジョン・グルーデンと守備コーディネーター(DC)モンテ・キフィンの下で、ライスは完璧にチームにフィット。第37回スーパーボウルではオークランド・レイダースに48対21で勝利し、その中でひときわ輝きを放った。ライスはこの勝利でタックル5回、サック2回、フォースドファンブル1回を記録したことで、ポストシーズン全試合でサックとファンブルフォースをマークする快挙を成し遂げた。

ライスは、バッカニアーズのリング・オブ・オナーに名を連ねる10人目の元選手となる。そのうちの5人はサップ、ラインバッカー(LB)デリック・ブルックス、ランニングバック(RB)マイク・オルストット、コーナーバック(CB)ロンデ・バーバー、セーフティ(S)ジョン・リンチと、現役時代にライスがともに戦ったチームメイトたちだ。

現在51歳のライスは、バッカニアーズ在籍時にタックル250回、タックルフォーロス67回、インターセプト4回、フォースドファンブル19回を記録した。キャリア通算では、デンバー・ブロンコスとインディアナポリス・コルツでの短期間の在籍時も含め、サック122回、タックル483回、タックルフォーロス93回、インターセプト5回、フォースドファンブル28回をマークしている。

「97番はバッカニアーズで規格外の存在だった。第37回スーパーボウル王者、サック69.5回、プロボウル選出2回、オールプロのファーストチーム選出」

【R】