ジャガーズのTE1に向けて自信を示すストレンジ、「準備はできている」
2025年05月26日(月) 13:41
タイトエンド(TE)ブレントン・ストレンジがジャクソンビル・ジャガーズで輝く時が来た。
2023年の2巡目指名選手であるストレンジは、2シーズンにわたってエバン・エングラムの控えに甘んじてきたが、このオフシーズンにエングラムが放出されたことで、ジャガーズの主力TEとして期待が集まる。
ストレンジは『O-Zone Podcast(オーゾーン・ポッドキャスト)』に出演した際、チームのシニアライターであるジョン・オーサーに対し「確実に準備はできている」と語った。
「自分には大きな自信があるし、それは昔から変わらない。フィールドに立てば、常に自分が最高の選手のひとりだと思ってきた。それが自分の信念だ」
昨シーズンはエングラムの負傷により出場機会が増えたストレンジは、10試合で先発出場を果たし、自身の実力をしっかりと示した。17試合に出場したストレンジは最終的にチーム3位、エングラムとは7レシーブ差となる40レシーブをマーク。タッチダウンも2回決め、411レシーブヤードはルーキーワイドレシーバー(WR)ブライアン・トーマスJr.に次ぐ記録となった。
現在、ジョニー・ムント、ハンター・ロング、クインティン・モリスといったベテランのタイトエンドがストレンジの後ろに控えているが、これまでのキャリアでストレンジのようなパスキャッチ能力を示した選手はいない。3人の昨季合計レシーブ数はわずか31回にとどまっていることが、その実力差を物語っている。
つまり、新ヘッドコーチ(HC)リアム・コーエンの下でストレンジがTE1に昇格する道は開けている。
近年ではデトロイト・ライオンズのサム・ラポルタやラスベガス・レイダースのブロック・バワーズといった例外も出現しているが、本来タイトエンドは本格的に開花するまでに数シーズンを要するポジションだ。
ストレンジはまさに絶好のタイミングで評価を高めつつあり、3年目のシーズンを前に完成度を高めながらも、さらなる進化を遂げようとしている。
「まだまだ成長の余地はある」とストレンジは語った。
「あらゆる面で伸びしろがある。レシーバーとしてだけでなく、ブロッカーとしても、このチームのリーダーとしても、もっと成長できる部分はたくさんある。そのことにワクワクしている。簡単な道ではないけれど、挑戦する覚悟はできているし、自分にはその力があると信じている」
空中戦での活躍だけでなく、ジャガーズのラン攻撃を切り拓く役割についてもストレンジは強い意欲を見せている。2024年シーズンにジャガーズのラン攻撃はリーグ26位と振るわず、ブロッカーとしてのストレンジの働きと今後の成長は極めて重要だが、そのメンタリティは間違いなく理想的なものと言える。
「俺はオールラウンドなタイトエンドになりたい。大事なのは自分の意志を相手にぶつけること」と、ブロックの重要性についてストレンジは説明している。
「ブロックの時にそれを何度も繰り返せば、相手はいずれ折れる。なんでも求められるオールラウンドなタイトエンドであること、それが自分にとってのやりがいなんだ」
若きタイトエンドがさらなる責任を与えられながらこのまま成長を続ければ、ジャガーズはストレンジ、トーマス、そして全体2位指名のトラビス・ハンターによる強力なパスキャッチトリオを形成し、クオーターバック(QB)トレバー・ローレンスの飛躍を後押しする存在となる可能性もある。
待ち望んだチャンスが、今まさにストレンジの目の前にある。あとは、それをモノにするだけだ。
「もどかしい時期もあったけど、“これもすべてプロセスの一部だ”と自分に言い聞かせてきた」と、これまでの起用法についてストレンジは振り返った。
「すべてはプロセスなんだ。何事も成長や学びの機会として捉えないといけない。これまでの人生でやってきたすべてのことが、今この瞬間のための準備だったと思っている。すごく楽しみだし、もう準備はできている。これは自分に巡ってきた最大のチャンスだ」
【R】