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トラビス・ハンターを「チームで最も努力している選手の1人」と称賛するジャガーズQBローレンス

2025年07月15日(火) 13:19

ジャクソンビル・ジャガーズのトレバー・ローレンス【Logan Bowles via AP】

2025年シーズン、ジャクソンビル・ジャガーズがNFLでトップに立つとすれば、それは努力という意味においてかもしれない。

少なくとも、リアム・コーエン新ヘッドコーチ(HC)体制で初めて迎えたオフシーズンのチームからは、そうした雰囲気が漂っている。攻撃陣の主力選手たちのインタビューでは、慢心を排し、新シーズンに向けて常にアクセルを踏み続ける姿勢が一貫したテーマとなっている。

クオーターバック(QB)トレバー・ローレンスも先週、ゴルフトーナメント“American Century Championship(アメリカン・センチュリー・チャンピオンシップ)”に出場した際に同様の姿勢を示し、新たなチームメイトであるトラビス・ハンターについて語った。

『WJXT』のジャマール・セント・サーが報じたところによれば、ローレンスは「トラビスは素晴らしい。その勤勉さ、チームに加わってからの姿勢がね」と述べたという。

「彼はチームの中でも特に努力している選手の1人だと思う。プレーブックを覚えること、2つのシステムを理解しようとする姿勢に対するコミットメントがすごい。ルーキーにとっては覚えることが多くて大変だけど、彼は本当によくやっているよ」

「まだやるべきことはたくさんあるし、トレーニングキャンプで多くの課題に取り組んで、9月の開幕に向けて準備していくつもりだ。彼がチームにどう貢献してくれるか、すごく楽しみにしている」

このオフシーズンのワークアウトへの取り組み方に関する話題の多くは、ハンターを中心に展開されてきた。コロラド大学時代、コーナーバック(CB)とワイドレシーバー(WR)の両方をこなす鉄人として名を馳せ、2シーズンで桁外れのスナップ数を記録。昨季は1試合平均118回のスナップに参加するという驚異的な数字をマークしている。ハンターの存在は、昨季に1,282ヤードを記録してブレイクしたルーキーWRのブライアン・トーマスJr.にとっても刺激となっている可能性がある。自身の活躍に安住せず、さらなる成長を誓わせるきっかけとなったのかもしれない。そして何より、ハンターはすでにジャガーズのロースター内で最も献身的で意欲的な選手の1人として、その地位を確立しつつあるようだ。

とはいえ、懐疑的な見方がないわけではない。カンザスシティ・チーフスのタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーは最近、ハンターがコーナーバックとして出場している際に対戦相手が彼を消耗させようとするだろうと指摘。また、現代のNFLでは二刀流としてプレーし続けるのは不可能だと考える者も少なくない。加えて、ルーキーの壁という課題もある。毎週のように長時間フィールドに立つことになるハンターにとって、その壁は一層厳しいものになるかもしれない。

これらの疑問に対する正当な答えが得られるのは、シーズンが開幕してからだ。いずれにしても、NFL創成期以来となる異例の役割に挑むハンターの挑戦は、これからも注目を集め続けるだろう。

【R】