カウボーイズLBパーソンズ、契約交渉について「何があっても自分のものを手に入れる」
2025年07月17日(木) 09:57
ダラス・カウボーイズは来週にトレーニングキャンプを開始するが、ラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズはいまだに大型の長期契約を手に入れていない。
ペンシルベニア州ハリスバーグで主催したフットボールキャンプを終えた後、パーソンズは契約が成立するかどうかについては心配していないと明かした。パーソンズはただひたすら集中して取り組もうとしている。
『PennLive』のニック・ファラボーによると、パーソンズは現地15日(火)に「もっと頑張るだけだ。俺は誰かが自分の価値を認めてくれなかったとしても、泣きながら座り込んじゃダメだって思っている。とにかくもっと頑張って、自分の価値を示さないと。そこが違いだと思う。俺はよし、のった、とにかくやるよって感じ」と語ったという。
カウボーイズにとってパーソンズの価値は極めて高い。パーソンズは万能なパスラッシャーとして4シーズンでいずれも12回以上のサックを記録。プロボウルに4回、オールプロのファーストチームに2回選出されており、通算でフォースドファンブル9回、タックル256回をマークしてきた。パーソンズは状況を問わず動き回ってプレーを乱す能力を武器に、相手オフェンスにとって悪夢のような存在となっている。
パーソンズはシーズン開幕が迫る中で新契約を求めている複数のパスラッシャーのうちの1人だ。ピッツバーグ・スティーラーズのアウトサイドラインバッカー(OLB)T.J.ワットやシンシナティ・ベンガルズのディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンは新契約を求めてオフシーズンワークアウトを欠席。デトロイト・ライオンズのDEエイダン・ハッチンソンは3年目を終えて契約延長の対象となっているが、昨季は脚の負傷により早々にシーズンを終えた。
26歳のパーソンズは、クリーブランド・ブラウンズのDEマイルズ・ギャレットが結んだ年平均4,000万ドル(約59億3,450万円)の契約のように、他の選手が求めている契約やすでに締結している契約については気にしていない。他の契約に関係なく、“自分の契約を手に入れる”ことに自信を持っているからだ。
「何があっても自分のものを手に入れるつもりだ」と強調したパーソンズは「分かるだろ? 市場は毎年変わる。今年はサラリーキャップが18%も上がったんだ。契約について話すと、そのすべてはパーセンテージに基づいて決まる。どの選手も、高額報酬の選手もサラリーキャップで一定の割合を占めるってこと。つまり、数字が大事なんじゃなくて、サラリーキャップに基づいて決まるんだ」と続けた。
自分の状況とは異なるため、今も契約を求めている他の選手たちの状況については気にしていないと語ったパーソンズは、エッジラッシャー市場について次のように話している。
「彼らの数字は俺のものとは関係ないし、俺の数字も彼らには関係ない。俺はヘンドリックソンより若いし、ハッチンソンはケガから復帰したばかり。みんな状況が全然違う。ハッチは3年目を終えたところだけど、たいていは4年待つものだ。つまり、ケースバイケースってこと。ワットはマイルズと並ぶ選手だ。だからほら、みんな違う。それぞれ状況が異なるんだ」
パーソンズは契約交渉でプレッシャーをかけるためのホールドアウトはしないと決め、オフシーズンワークアウトに参加した。来週に始まるトレーニングキャンプでは、パーソンズがどれほど練習に参加するかに注目が集まるだろう。昨年、ワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムとクオーターバック(QB)ダック・プレスコットの契約延長はシーズン開幕目前まで実現しなかったが、オーナーのジェリー・ジョーンズ率いるカウボーイズはパーソンズの契約についても同様のスケジュールで進めているようだ。
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