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ベンガルズWRチェイス、2,000ヤードを突破する史上初のWRは自分かバイキングスWRジェファーソンと予想

2025年07月17日(木) 12:11

シンシナティ・ベンガルズのジャマール・チェイス【AP Photo/Matt Patterson】

シンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスは今後3年以内にNFLで初めて2,000ヤード超えを達成するレシーバーが登場すると予想している。

昨シーズン、レシーブ127回で1,708ヤード、タッチダウン17回をマークしてレシーブ記録で3冠を達成し、リーグで最も高額の報酬を誇るワイドレシーバーとなったチェイスは、2,000ヤード超えを成し遂げるのは自分かルイジアナ州立大学(LSU)時代のチームメイトのどちらかだと確信している。

今週、『CBS Sports(CBSスポーツ)』のコディ・ベンジャミンに2,000ヤードを突破する可能性が最も高いワイドレシーバーについて尋ねられたチェイスは「もちろん、俺かジャスティン(ジェファーソン)だ」と答えた。

2024年に全ワイドレシーバーの中で最高のシーズンを過ごしたのはチェイスだが、2,000ヤードの大台により近づいたことがあるのは、ミネソタ・バイキングスに所属する友人のジェファーソンだ。

チェイスが1シーズンあたりのレシーブヤード(1,708ヤード)で歴代14位につけている一方で、ジェファーソンは2022年に1,809ヤードを記録して6位にランクインしている。その記録で1位につけているのは、かつてデトロイト・ライオンズでプレーしていたカルビン・ジョンソンであり、2012年に1,964レシーブヤードと、2,000ヤードまであと36ヤードのところまで迫った。

ジョンソン以外に1,900ヤードを超えたことがあるワイドレシーバーはシアトル・シーホークスのクーパー・カップだけだ。チェイスの前に3冠を達成したカップは、2021年に1,947ヤードを記録。1シーズンあたりのレシーブヤードでトップ10につけている現役選手は他に、マイアミ・ドルフィンズのタイリーク・ヒル(1,799ヤード、2023年)やダラス・カウボーイズのシーディー・ラム(1,749ヤード、2023年)がいる。

記録的なシーズンを達成する能力を持つ選手だけではなく、その競争相手も存在しているのは確かだ。

チェイスは前述したどの選手よりも、2,000ヤード突破を成し遂げやすい状況にあるかもしれない。チェイス本人が全盛期を迎えている上に、リーグ屈指のクオーターバック(QB)ジョー・バロウとも素晴らしい連携を見せているからだ。

そうした評価は喜ばしいはずだが、プロボウルに4度選出された経歴を持つチェイスは、その記録を達成する最初の選手になることよりも、チームを立て直すことを優先するだろう。

ベンガルズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに2年連続で進出し、そのうち1回でスーパーボウルに出場した後、2シーズン連続でプレーオフ進出を逃している。2024年にはNFLトップのパスオフェンスを誇りながらも9勝8敗にとどまり、最後まで一貫して勝ち続けることができなかった。その原因は、被得点で25位と低迷した脆弱な守備陣にあり、ベンガルズが敗れた試合のうち半分は33得点以上を挙げながらも喫したものだった。

チェイスはベンガルズのオフェンスが昨季の調子を維持し、ディフェンスが少しでも改善すれば、どのようなことも可能だと認識している。

「ディフェンスにはステップアップして・・・相手の攻撃を止めてもらわないと。彼らに求めているのはそれだけだ」とチェイスは語った。

ベンガルズはプレーオフ返り咲きに必要な変化をもたらすため、アル・ゴールデンを守備コーディネーター(DC)として採用。一方、爆発力のあるオフェンスの主力選手たちについては長期契約でしっかり確保している。

うまくいけば、ベテラン選手がトレーニングキャンプに集合する7月22日(火)には、攻守両面が相乗効果を発揮した勝ち方を築き始めることができるだろう。その過程で、チェイスは前人未到の記録を達成するための準備を整えられるかもしれない。

【RA】