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チャージャーズのベテランWRマイク・ウィリアムスが引退へ

2025年07月18日(金) 11:37

マイク・ウィリアムス【AP Photo/Kyusung Gong, File】

マイク・ウィリアムスのロサンゼルス復帰は結局、実現しないことになった。

ロサンゼルス・チャージャーズが現地17日(木)に発表したところによると、ベテランワイドレシーバー(WR)のウィリアムスが8シーズンを経て引退する意向をチームに伝えたという。

2017年NFLドラフト全体7位指名を受けたウィリアムスは、キャリア通算で5,104ヤード、タッチダウン32回を記録し、2シーズンで1,000ヤード超えを達成してきた。

キャリアを通してケガに悩まされてきた30歳のウィリアムスは、ルーキーシーズンも背中の問題で最初の6シーズンを欠場。全試合に出場したのは2018年と2024年の2シーズンのみであり、2024年にはシーズン途中にニューヨーク・ジェッツからピッツバーグ・スティーラーズにトレードされたことでレギュラーシーズンの18試合に出場した。

ウィリアムスは全盛期にフィールド奥への突破力を武器にビッグプレーを量産。2019年にはキャッチ平均ヤード(20.4ヤード)でリーグトップに立った。身長約193cmのウィリアムスは、自分より小柄なディフェンシブバック(DB)からボールをもぎ取ることができ、2018年にはタッチダウン10回を記録するなど、レッドゾーンで頼れる存在となっていた。

しかし、ケガが悩みの種となった。

2022年シーズン終盤に見舞われた背中のケガと、2023年シーズン第3週に見舞われたACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂により、ウィリアムスはディフェンダーよりも高い位置でボールをキャッチする際に発揮していた爆発力を失った。初めてチャージャーズ以外でプレーした昨シーズンは、ジェッツとスティーラーズで合計18試合に出場したが、キャッチ数はわずか21回、獲得ヤードは198ヤード、タッチダウンは1回にとどまっている。

ウィリアムスの引退はチャージャーズにとって何を意味するのか?

ウィリアムスは今オフシーズンにチャージャーズと再契約した。トレーニングキャンプの開始時にはPUP(故障者)リストに登録され、ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ホーティズは水曜日にウィリアムスは軽度の問題を抱えていると明かしていた。しかし、その問題が想定よりも深刻なものであることが判明し、最終的にウィリアムスは現役引退を決断している。

ウィリアムスの引退により、チャージャーズのWR陣は若手選手が中心となっている。ラッド・マコンキーは2年連続でクオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートの頼れるターゲットとして活躍すると見られており、2024年に少しずつ成長の兆しを見せたクエンティン・ジョンストンは今後しっかりと実力を発揮することが期待されている。チャージャーズはドラフト2巡目でトレ・ハリス、5巡目でケアンドレ・ランバート・スミスも指名した。

チャージャーズがトレーニングキャンプ中やシーズン序盤にベテラン選手を補強する可能性はある。キーナン・アレンは現在もフリーエージェント(FA)のままだ。チャージャーズファンなら彼のことをよく知っているかもしれない。

その他に注目すべきベテランFA選手としては、アマリ・クーパーやゲイブ・デービスなどが挙げられる。

【RA】