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チーフスWRライスが高速道路での多重事故で禁錮30日

2025年07月18日(金) 12:58

カンザスシティ・チーフスのラシー・ライス【Ryan Kang via AP】

カンザスシティ・チーフスのワイドレシーバー(WR)ラシー・ライスが、昨年ダラスの高速道路で発生した多重事故に関連して、現地17日(木)に禁錮30日の判決を言い渡された。当局によれば、ライスともう1人の運転手がスポーツカーで高速走行中に複数台を巻き込む玉突き事故を引き起こし、複数の負傷者が出たという。

ダラス郡地方検事局によると、ライスは重傷者を伴う衝突と負傷者を出した高速道路でのレース行為という2つの第3級重罪容疑について有罪を認めているとのことだ。

同局の広報担当者によると、判事は25歳のライスが自ら刑期を務める日程を調整することを認めたという。

また検察によれば、ライスには被害者の自己負担による医療費およそ11万5,000ドル(約1,708万円)の支払いも命じられている。

検察は、ライスがランボルギーニ・ウルスのSUVを時速約191kmで運転中に複数回にわたる無謀な運転操作を行い、他の車両に衝突したと明かしている。さらに事故後、ライスは巻き込まれた人たちの安否を確認せず、徒歩で現場から逃走したとされている。

ライスは弁護士を通じて声明を発表し、次のように述べた。

「昨年の4月にダラスで高速走行中に事故を引き起こしました。自分の行動がもたらした被害について考え、眠れぬ夜を何度も過ごしてきました。影響を受けたすべての方々が救済されるよう、引き続き自分にできる限りのことを続けていきます。皆さんには制限速度を守り、安全で賢明な運転を心がけてほしいと強く願っています。そして何よりもまず、身体的および物的損害を引き起こしたことを深くお詫び申し上げます。罪のない運転手やそのご家族にご迷惑とご心痛をおかけしたことを、心より謝罪いたします」

チーフスは木曜日に声明を発表し、ライスの判決に関する報道を把握しているとした上で、「現在も進行中の法的問題であるため、現時点ではコメントを控える」と述べた。

ライスはNFLの個人行動規範に基づき、出場停止処分を受ける可能性がある。

NFLは木曜日に『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートに対し声明を出し、「本件についてのすべての進展を注視しており、現在も審査中である」と伝えた。

ライスは昨シーズン、9月にシーズン終了となる膝の負傷を負った後も、4試合に出場していた。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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