昨季の脆弱なディフェンスに「近づく必要はまったくない」とパンサーズCBホーン
2025年07月19日(土) 08:59
2024年、カロライナ・パンサーズのディフェンスは惨憺(さんたん)たる成績を残し、許した得点数、ヤード数、1プレーあたりのヤード数、ファーストダウン数といった複数の主要な項目で最下位に終わった。
2025年のチームはそうした過去を早々に払拭しようとしている。
チーム公式サイトによると、コーナーバック(CB)ジェイシー・ホーンは「あんな状態に近づく必要はまったくない」と語り、こう続けたという。
「新しいシーズンだから、頭から追い出したいっていう気持ちもあるけど、それと同時に、キャンプに戻ってくるために必要なモチベーションになるはずだから、どこかで意識はしている。あんなことは二度と起こってほしくない。ケガ人も多かったし、いろいろあったけど、結果は結果だ。去年はディフェンスが良くなかったから、今年は去年以上にハードにやるしかない」
「それが現実だ。つまり、仕方がないってことさ。とにかく正しい方法で対処して立ち直るしかない」
昨シーズン、パンサーズのディフェンスはリーグで最下位に沈んだだけではなく、歴史的に見てもひどい成績だった。許した得点(534点)は1シーズンあたりの数字としてNFL史上最多となっている。また、被ヤード(6,877ヤード)では歴代ワースト2位、被ランヤード(3,057ヤード)ではワースト3位に終わった。
チームのリーダーたちは昨年の問題を解決するために本気で取り組んでいると明かしたアウトサイドラインバッカー(OLB)D.J.ウォヌムは、次のように話している。
「これが基準じゃないっていうことはみんな分かっている。それはジェイシー、デリック・ブラウン、そしてみんながフィールドで持つ競争心に根ざしている。それによってますます競争したいと思うようになるんだ。そこからは逃げられないし、俺たちも逃げていない。だけど、みんなに自分たちの進歩や成長、これからどれだけ良くなっていけるかを示すつもりだ」
2024年シーズンに1試合を除くすべての試合を欠場したディフェンシブタックル(DT)のブラウンが復帰することは、即戦力として大きな助けとなるだろう。また、パンサーズはフリーエージェント(FA)期間の初日にセーフティ(S)トレボン・モーリグやディフェンシブエンド(DE)ターショーン・ワートン、DTボビー・ブラウン三世、ラインバッカー(LB)パトリック・ジョーンズ二世、LBクリスチャン・ロゼブームを獲得した。知名度の高い選手たちではないかもしれないが、パンサーズのロースターは確かに強化されている。さらに、パンサーズはドラフトでDEニック・スコートンやLBプリンスリー・ウマンミエレン、Sレイサン・ランサム、DTキャム・ジャクソンも指名した。
来週にトレーニングキャンプが始まれば、新戦力が守備コーディネーター(DC)エジロ・エベロのスキームにどのようになじんでいくかを見ることができる。昨年より状況が悪化することはないはずだ。
ヘッドコーチ(HC)デイブ・カナルスは「ディフェンス陣にとっては新しい年だ」と述べ、「新しい顔ぶれがたくさん加わった。去年からいるメンバーは今年こそ最高のチームになれるよう、誇りを持って取り組んでいる」と続けている。
【RA】