ビルズがジェッツと対戦するレギュラーシーズン最終戦でレッドヘルメットを復刻へ
2025年07月23日(水) 12:53
2025年のレギュラーシーズン最終戦でバッファロー・ビルズがフィールドに登場するその瞬間、ジム・ケリー、サーマン・トーマス、アンドレ・リード、そして“Kガン”オフェンスの記憶が、ファンの脳裏に鮮やかに蘇るだろう。
その理由は、ビルズがあの馴染み深く、長年にわたり愛されてきたレッドヘルメットを着用して試合に臨むからだ。チームは現地22日(火)、かつてのレジェンドたちが着用し、一時代を築いたこのヘルメットを復刻すると発表。今季のレギュラーシーズン最終戦、ハイマーク・スタジアムで行われる一戦で着用する予定だ。
「ついに実現する」
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— Buffalo Bills (@BuffaloBills) July 22, 2025
ビルズがAFL(アメリカン・フットボール・リーグ)でプレーを開始した1960年当初はホワイトヘルメットを採用していたが、1984年にレッドヘルメットへと変更。これは当時のクオーターバック(QB)ジョー・ファーガソンが味方と敵を見分けやすくするためだったとされている。
この変更でケリーが問題を抱えることはなかった。USFL(ユナイテッド・ステイツ・フットボール・リーグ)から1986年に加入したケリーは、そこから11年間のキャリアを通じて、スーパーボウル出場4回、プロボウル選出5回、オールプロのファーストチーム選出1回、そしてプロフットボール殿堂入りという輝かしい実績を積み上げた。いずれも、チームの象徴である突進するバイソンのロゴが描かれたレッドヘルメットを着用しての功績だった。
現在のビルズをけん引するスーパースターQBジョシュ・アレンも、2025年にレッドヘルメットをオルタネートとして採用するという決定に一役買った可能性がある。アレンは2023年にハイマーク・スタジアムで行われたプレシーズンの練習中に自身のレッドヘルメットを着用し、ファンの熱狂を呼び起こして復刻への機運を高めた。
ビルズが2025年に復活させるのはレッドヘルメットだけではない。2021年を最後に姿を消していた“Standing Buffalo(スタンディング・バッファロー)”のスローバックユニフォームも、シーズン第5週および第11週の試合で再登場することをチームは発表している。
ビルズがレッドヘルメットを着用していたのは1984年から2011年まで。2011年のリブランディングでホワイトヘルメットに戻された際には、1970年代中盤から1980年代初頭のユニフォームを現代風にアレンジしたスタイルが導入された。そして、地区ライバルであるニューヨーク・ジェッツと対戦するシーズン第18週の試合はその時以来、ホワイトヘルメットを除くヘッドギアが公式戦で復活する初の機会となる。その日を、すべてのビルズファンが心待ちにしている。
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