ジェッツがロッカールームを刷新、92台の新ロッカーや床屋を完備
2025年07月23日(水) 13:29
ニューヨーク・ジェッツがオフシーズン中にロッカールームの大規模リノベーションを実施した。まるで人気テレビ番組『Extreme Makeover(エクストリーム・メイクオーバー)』のロッカールーム編のような様相を呈している。
現地22日(火)、スターワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソン、コーナーバック(CB)ソース・ガードナー、新加入のクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズらがトレーニングキャンプ初日にニュージャージー州フロラムパークのチーム施設に到着した際、彼らを迎えたのは、最先端の設備が施された全面改装済みのロッカールームだった。
ジェッツは公式サイト上で、ドローン映像によるロッカールームの内部ツアーを公開しながら、改装の詳細を発表。92台のカスタムロッカーに加え、床屋、拡張されたサウナ、さらにロッカールーム中央に設置された重量約900kgの3D仕様の天井ロゴなど、複数の新設備が導入されたことを明らかにした。
「新しいロッカールームを飛行中。内部をチェック」
POV: you're flying through our new locker room
inside look at the new digs 👀 pic.twitter.com/wh56E2rbXm
— New York Jets (@nyjets) July 22, 2025
このアップグレードは数年前から構想されていたもので、今年2月にNFL選手会(NFLPA)が発表した選手投票でロッカールームがDプラス評価、リーグ26位という結果を受けて実行に移された。ジェッツが現在の施設に移転したのは2008年。
「選手たちに一流の環境を提供できることに誇りを持っている」と、ジェッツのセキュリティおよび施設運営部門の上級副社長であるロバート・マストロッディはチーム公式サイトに語った。
「今回のアップグレードは快適性を高めるだけでなく、健康管理、効率性、そして最終的にはパフォーマンスの向上にもつながる。勝利へのコミットメントがすべての出発点だ」
NFL最長の14シーズン連続でプレーオフ進出を逃しているジェッツは、このオフシーズンにジェネラルマネージャー(GM)としてダレン・ムージーを、ヘッドコーチ(HC)にアーロン・グレンを新たに迎えた。両名の下でチームは大幅な若返りを図り、QBアーロン・ロジャース、WRデイバント・アダムス、ラインバッカー(LB)C.J.モズリー、キッカー(K)グレッグ・ズアーレイン、パンター(P)トーマス・モーステッドらのベテラン勢を放出するなど、ロースターの再構築を進めている。
新設されたロッカーは、テキサス州に拠点を置く『Longhorn Locker Company(ロングホーン・ロッカー・カンパニー)』が設計。完全自動化されたビデオスクリーンを搭載しており、ジェッツによれば、このタイプのスクリーンを導入したのはプロおよびカレッジのチームとして初めてだという。スクリーンには選手の顔写真、氏名、出身地、出身大学が表示される。
さらに、ヘルメット、ショルダーパッド、クリーツをそれぞれ乾燥させるための3つの専用ファンも設置されており、湿気を軽減し、黄色ブドウ球菌感染症のリスクを抑える設計となっている。
マストロッディによれば、施設内に専用の床屋を備えているのもジェッツがリーグ初で、そこにはビンテージの理髪椅子が2脚設置されているという。
「選手たちがこのチームにいたいと思えるように、快適な環境を整えたい。彼らが外に出なくても済むように、必要な設備はすべてここに用意している」とマストロッディはコメントしている。
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