タイラン・マシューの引退を受け、セインツがSジュリアン・ブラックモンと契約
2025年07月23日(水) 13:59
セーフティ(S)タイラン・マシューの驚きの引退を受けて、ニューオーリンズ・セインツが迅速にその後釜を据えている。
セインツがSジュリアン・ブラックモンと契約すると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地22日(火)の夜に伝えた。
26歳のブラックモンはリーグで6年目を迎えており、キャリア通算タックル300回、インターセプト10回、パスディフェンス21回、ファンブルフォース2回、66試合出場(先発62回)をマーク。そのすべてをインディアナポリス・コルツで記録してきた。
2020年ドラフトの3巡目で指名されたブラックモンは、グレッグ・ローゼンタールが選ぶフリーエージェントトップ101で88位とされていた。このリスト上でフリーエージェントにとどまっていたセーフティは、ブラックモンと31歳のジャスティン・シモンズだけだった。
セインツはより若い選手を選択。守備陣のアウトフィールドにおいて、ブラックモンをジャスティン・リードの隣のスロットに据えるようだ。
ブラックモンには全盛期のマシューほどのレンジの広さも、ダイナミックさもない。しかし、最近の起用法には似ているとことがある。ブラックモンは昨シーズンに、フリーセーフティとしてスナップ874回、ボックスで175回、スロットで50回プレーした。マシューの数字はそれぞれ700回、268回、57回となっている。『PFF』でのディフェンシブグレードは69.3、カバレッジグレードは73.5を記録しており、いずれもマシューの2024年の数字(全体で60.5、カバレッジで57.8)を上回った。ランに対しての頑健さではマシューが上だったが、昨年にシーズン初戦で負傷した影響で、肩の腱板を断裂した状態でプレーしていたことを踏まえれば、ブラックモンもその部分でさらに向上することが見込まれる。
ブラックモンと契約したことで、セインツは穴ができたその日にそれを埋めてみせた。これにより、トレーニングキャンプですでに準備ができていることを証明しない限り、3巡目指名のSジョナス・サンカーをいきなり実戦投入するという状況を回避している。
セインツのベテラン勢の新人たちはまだ集合したばかりだ。しかし、チームはシーズン開幕を前に、セカンダリーに大きな動きを加えている。
【A】