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キャンプで苦戦も「絶え間ない成長」を追求するバイキングスQBマッカーシー

2025年08月01日(金) 09:59

ミネソタ・バイキングスのJ.J.マッカーシー【AP Photo/Bruce Kluckhohn】

ミネソタ・バイキングスのクオーターバック(QB)J.J.マッカーシーはトレーニングキャンプの序盤に浮き沈みを経験している。キャリア2年目のマッカーシーは序盤に輝きを見せたものの、強力なディフェンスと対峙する最近の練習では苦戦を強いられているようだ。若きクオーターバックは簡単なパスを投げる隙や明確なポケットを与えてくれないディフェンスとの対戦を学びの時間だと表現している。

『The Minnesota Star Tribune(ザ・ミネソタ・スター・トリビューン)』によると、マッカーシーは現地7月30日(水)に「正直に言うと、絶え間ない成長だ。毎日学び、思い通りにいかないときは常にその理由を自問する。決して無駄にはならない。常にそこから学べるからだ。相手にやられているときこそ、自分たちやオフェンスについて最も多くを学べると感じている」と語ったという。

ベテランクオーターバックをも震え上がらせるほど強力なバイキングスのディフェンスは、ここ数回の練習でマッカーシーにかなりプレッシャーをかけているという。マッカーシーは火曜日に行われたレッドゾーンでの練習でも苦戦を強いられ、制限されたエリア内でのパスを11回中3回しか成功させられなかったと報じられている。

マッカーシーはレッドゾーンドリルについて「ほんのわずかな差で外した」と振り返った。

「レッドゾーンではそういうことが起こるものだ。細部にまで気を配り、ボールを投げる場所を正確に決めないといけない。でも、映像を見ると良い部分もたくさんあった。もっと練習して経験を積んでいくだけだ」

トレーニングキャンプが始まってからまだ1週間余りしか経っていないこと、ワイドレシーバー(WR)ジャスティン・ジェファーソンが練習に参加していないこと、スターレフトタックル(LT)クリスチャン・ダリソーがACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂から復帰したばかりであることは念頭に置いておく必要がある。数回の練習に過剰反応するのは愚かなことだ。特に昨シーズンを棒に振った選手にとって、この時期は成長と学びの時期でもある。

マッカーシーは「去年はそういうレップスがなかった。フットボールを投げない時間が長いと、そういうものを逃してしまう。もう一度、感覚を取り戻さないと。OTA(チーム合同練習)での投球では、感覚を取り戻せたらもっと良い結果を出せたと思うものがたくさんあった。とにかく失敗から学び、成長しようとしているところだ」と語った。

日々の学びが成長への足がかりとなれば、シーズン第1週には万全の状態となっているはずだ。しかし、プレシーズンから8月下旬にかけて苦戦が続くようであれば、バイキングスの若きクオーターバックにはより厳しい言葉が投げかけられることになるだろう。

【RA】