「完全には把握していなかった」RBクックのホールドインは「望んでいることではない」とビルズGM
2025年08月05日(火) 09:04
ランニングバック(RB)ジェームス・クックのホールドインは、バッファロー・ビルズにとって予想外の動きだった。
契約延長を求めるクックが現地3日(日)に“ビジネス”を理由に練習を欠席すると発言したことを受け、ジェネラルマネジャー(GM)ブランドン・ビーンは月曜朝に出演した『WGR 550』の『The Jeremy & Joe Show(ザ・ジェレミー&ジョー・ショー)』でクックの行動は予想していなかったと語った。
『The Buffalo News(バッファロー・ニュース)』のキャサリン・フィッツジェラルドによると、ビーンGMは「ああ、練習の直前まで、完全には把握していなかったことだ。私たちが今、選手たちがどう反応したいかが重視される世界にいるということは分かっているし、理解している」と述べたという。
2年連続で1,000ランヤード突破を成し遂げたクックは、NFLのトップランニングバックたちと同等の契約を求めている。オフシーズンの序盤には、年俸1,500万ドル(約22億0,234万円)程度の新契約を望んでいることを示唆していた。
月曜朝の時点で、クックが今後もホールドインを続けるつもりかどうかは把握していないと明かしたビーンGMは、次のようにコメントしている。
「ああ、つまり、詳細には触れないが、彼の代理人とは私自身か(フットボール運営部門副社長の)ケビン・メガンクのどちらかが継続的に連絡をとってきた。つまり、結局のところ、こんな状況にはなってほしくなかった。私はここで9シーズン目を迎えるが、契約問題などで選手が練習を欠席したことはこれまで一度もなかったから、私としては残念だ」
「これは私たちが望んでいることではなく、楽しみにしていることでもない。しかし、結局は先ほども言ったように、時にはそれが世の常でもあるから、できる限り最善を尽くして対応するつもりだ。今日、ジンボ(クックの愛称)がフィールドに立っている姿を見たいと思っているが、今朝の時点でそれが実現するかどうかは分からない。今日でなければ、明日にそうなることを願っている」
月曜日の練習が始まったとき、クックはユニフォームを着ていなかった。
契約最終年を迎えているクックは、基本給として527万1,000ドル(約7億7,372万円)を受け取ることになっている。
日曜日はクックが初めて参加必須のワークアウトを欠席した日となった。クックはオフシーズン序盤に自主参加の練習を欠席していたが、参加必須のミニキャンプには姿を現し、トレーニングキャンプにも予定通り集合していた。
ビーンGMは、クックの欠席については“ネクストマン・アップ(次の選手を起用する)”という考え方で対応し、他のランニングバックにより多くの練習機会を与えると述べている。
「これはケガと同じように扱う必要がある。ちょっとした厄介ごとをポジティブなものに変えよう」とビーンGMは語った。
複数のランニングバックに仕事を分担させる形で攻撃を遂行していることから、ビルズはランニングバックに高額報酬を支払うことに消極的な可能性があると考えられている。昨季に16試合に出場したクックのキャリー数は207回で、NFLの中で19位タイだった。
ランニングバックに高額報酬を支払うことに反対しているわけではないが、双方にとって納得のいく契約でなければならないと強調したビーンGMは、こう話している。
「チームと選手の双方にとって納得できる落としどころを常に探っている。今オフシーズンは契約締結を試みたほぼ全員と合意に至った。彼もその1人であり、だからこそ今の状況になっているんだと思う。交渉を試みた契約の多くは成立した。私たちがジンボとの合意を目指していたのは周知の事実だ」
「残念ながら、契約には双方の合意が必要だ。どちらもその金額に納得しなければならない。そして、明らかにまだその段階には至っていない」
ビルズが来るシーズンに向けて準備を進める中、その交渉相手は現在、傍観することに満足している。
【RA】