古巣シーホークスとの対戦は「他の試合と何ら変わらない」とレイダースHCキャロル
2025年08月07日(木) 15:11
ヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルは、現地7日(木)にルーメン・フィールドでビジター側のサイドラインに立つことになる。
シアトル・シーホークスで14シーズンにわたって指揮を執ったキャロルHCは、今季から率いるラスベガス・レイダースと共に、プレシーズン初戦で古巣と敵地で対戦する。
昨季はフットボールから離れていたキャロルHCは、自身がスーパーボウル優勝をもたらした街に戻ることを大げさに捉えることはなかった。
「今週はこの試合しかない。それがたまたまシアトルで行われるだけさ」とキャロルHCは『Las Vegas Review-Journal(ラスベガス・レビュー・ジャーナル)』に語った。
シアトルに戻ることへの郷愁を無視するのは難しいものの、キャロルHCは現在の関心がレイダースのチーム作りにあることを強調した。レギュラーシーズンの試合ほど重要ではないとはいえ、この試合にも意義はある。
「シアトルで過ごした時間は本当に素晴らしかった。ファンのみなさんや、出会った人々、一緒に仕事をして共に戦った人たち、みんなが大好きだった。でも、これはわれわれにとって他の試合と何ら変わらない。フットボールをしに行くだけだ」とキャロルHCは語った。
両チームの成績に影響を及ぼさないプレシーズン戦での凱旋は、キャロルHCにとって理想的な舞台と言えるかもしれない。シーズンへの影響を心配することなく、かつての同僚たちと再会することができるからだ。
キャロルHCは2010年から2023年までシーホークスのヘッドコーチを務め、通算137勝89敗1分の成績を残している。
シアトルに戻ってくるなじみの顔はキャロルHCだけではない。契約交渉が難航した末にレイダースへトレードされたクオーターバック(QB)ジーノ・スミスもまた、古巣との対戦に臨む。キャロルHCは、スミスを含めた複数の選手が木曜日の試合に出場する可能性について、全員がプレーできる状態にあると述べるにとどめ、明言は避けた。
キャロルHCとは対照的に、スミスはシアトルへの帰還を楽しみにしていると素直に認めている。
「本当に楽しみにしているよ」とスミスは語った。
「元チームメイトや元コーチ、チーム関係者に会えるのが楽しみだ。それにピートと一緒に戻るんだ。すごくクールなことだよ」
プレシーズンゲームとはいえ、キャロルHCとスミスのシアトル凱旋は、今週のリーグ全体における見どころのひとつとなっている。ロースター争い以外では、これほど注目を集めるストーリーはそう多くない。
シーホークス対レイダースの一戦は、日本時間8月8日(金)午前11時にキックオフを迎える。
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