5度のプロボウラーであるGブランドン・シャーフが10シーズンのキャリアに幕
2025年08月15日(金) 09:20
ガード(G)ブランドン・シャーフが引退を表明した。
プロボウルに5度選出され、2020年にはオールプロのファーストチームに選ばれた経歴を持つシャーフが、アイオワ大学フットボールプログラムの公式サイトでのインタビューで、ワシントン・レッドスキンズ(現コマンダース)とジャクソンビル・ジャガーズでプレーした10シーズンのキャリアを経て、この夏に引退したことを明らかにした。
シャーフはアイオワ大学のアスレチックス・ホール・オブ・フェイムに迎え入れられることを受けて組まれた特集記事で、「これは夢にも思わなかったことだ」と話している。
「時々、妻につねってくれって言うこともあった。子どもの頃に遊びでやっていたゲームを仕事としてできるなんて本当にすごいことだからね。今では子どもがいて、試合後に子どもたちに会えるのは間違いなく素晴らしいことだ。つまり、夢がかなったと言えるだろう。そのチャンスを得られたことには永遠に感謝する」
2015年ドラフト1巡目で指名されたアイオワ大学出身のシャーフは、ワシントンがシャーフにチームのトップ指名権を使った判断が正しかったことをすぐに証明し、ルーキーシーズンから堅実で頼りになるガードとして実力を示した。シャーフは数々のケガと闘ってきたが、胸筋断裂でシーズンを早々に終えることになった2018年シーズンを除くすべてのシーズンで11試合以上に出場している。
キャリアを通じてNFL屈指のガードとして活躍してきたシャーフだが、決して脚光を浴びる存在ではなかった。シャーフが最も話題になったのは、ジャガーズが補強に大金を費やしたことで注目を集めた2022年のオフシーズンに3年4,950万ドル(約73億0,811万円)の契約を結んだときだろう。
昨季をもってその契約期間を終えたシャーフは、今オフシーズンにも依然として価値の高い選手としてフリーエージェント(FA)市場で大きな関心を集めていたが、契約締結には至らなかった。そして、シャーフは自分らしいやり方、つまり、派手な演出や発表を行うことなく静かに現役を退いている。
【RA】