「3人の良いRB」を活用する意向のジェッツHCグレン、RBホールのトレードを否定
2025年08月21日(木) 12:20
アーロン・グレンはフットボール界の仕組みを理解している。
今季からニューヨーク・ジェッツのヘッドコーチ(HC)を務めるグレンは、ランニングバック(RB)のブレーロン・アレンまたはアイザイア・デイビスをほめる度に、チームがRBブリース・ホールのトレードを検討しているのではないかという憶測を呼ぶ可能性があることをわかっている。この構図はこの春から始まったもので、グレンHCがバックフィールドの層の厚さについて語った発言が、すぐさまホールの将来に関する憶測へとつながった。
現地19日(火)、グレンHCはアレンの体格とそれがオフェンスにもたらすものについて質問を受けた。回答の最後には、ホールのトレードに関するうわさ話から話題をそらす形で締めくくっている。
「うちには3人の良いランニングバックがいる。それは何度も言ってきた。いいかい、それぞれが異なるスキルセットを持っていて、それらを活かしていくつもりだ」とグレンHCは語った。
「でもだからと言って、ブリースをトレードするという意味じゃない。いいね?そうじゃない!今ここではっきりと言っておく。3人のいい選手がそろっていることに満足している。正直、もっといればいいと思っているけど、実際にはそうじゃないからな」
この発言は、次の2点を強調している。
まず、グレンHCは自身が指揮を執る環境の特性を熟知している。かつてジェッツでプレーした経験を持つ彼は、ニューヨークではストーリーが瞬く間に作られ、ときにコーチの意図を離れて独り歩きすることをよく理解している。グレンHCの率直でユーモアを交えたアプローチは、少なくとも今の段階では、そうした雑音を和らげる効果があるようだ。
次に、予想された通り、ジェッツは複数のランニングバックを起用するコミッティーアプローチを採用するようだ。
ホールが他のランニングバックより多くのキャリーを得る見込みではあるが、アレンとデイビスはそれぞれ異なる特徴を持っており、ジェッツはその多様性を戦力として活用できる。グレンHCと新任の攻撃コーディネーター(OC)タナー・エングストランドは、過去2シーズンにわたりジャーマイア・ギブスとデビッド・モンゴメリーを併用していたデトロイト・ライオンズから移ってきた経歴を持つ。ジェッツでも、バックフィールドの強みを引き出すために、同様のシステムを構築していく方針だ。
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