ブロンコスHCペイトン、ベレのトレードはWR陣の人数調整によるものと説明
2025年08月23日(土) 10:26
デンバー・ブロンコスは昨季のプレーオフ進出を足がかりにさらなる飛躍を目指しているが、昨季に活躍したすべての選手がチームに残るわけではないことを理解している。
現地20日(水)にはそうした選手の1人が実際にチームを去った。ブロンコスは2026年ドラフト4巡目指名権および2027年ドラフト7巡目指名権と引き換えに、ワイドレシーバー(WR)デヴォーン・ベレをニューオーリンズ・セインツにトレードしている。
1日かけてそのトレードを受け止め、コメントを準備したヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは、ベレに関心が寄せられていたことと、レシーバーの人数を絞り込む必要があったことが今回のトレードにつながったと説明した。
木曜日、ペイトンHCは「私たちが積極的に取引しようとしていたわけではない。だが、レシーバーを必要としているチームは当然しっかり調べ、特定のチームの選手層を確認するものだ」と述べ、こう続けている。
「そうした中で、3日間のうちにジョージ(ペイトン、ジェネラルマネジャー/GM)と私のもとに2つの真剣なチーム、さらに3つ目のチームからも連絡があり、偶然にもそれはすべて同じ選手に関するものだった。翌朝、彼と話し合い、“いや、もちろん私たちはこの選手を評価している”という話になったが、その次の日に進展があり、より真剣な交渉になっていった」
「彼は私たちが求めるすべての要素、つまり規律、体格、知性、タフさ、才能を備えている。だからこそ、今回の決断は難しかった。ニューオーリンズは確かに興味を示していた。ミッキー(ルーミス、セインツGM)と話したところ、彼らはより大きなレシーバーが不足していると感じていたようだ。彼らはうちに大柄なレシーバーが何人もいることを知っていた。週の初めは単なる話し合いに過ぎなかったが、その後、2つのチームがこのトレードにより真剣に取り組み出した」
「ロースターや選手層を見ていく中で、ある時点でこれはチームにとって最善の判断だと感じた。彼と話したときの反応は素晴らしかった。彼は今後、彼らにとって本当に良い選手になるだろう」
2024年ドラフト7巡目で指名されたユタ大学出身のベレは、ルーキーシーズンに頭角を現し、13試合に出場してキャッチ41回、475ヤード、タッチダウン3回を記録。ブロンコスで生産性の高い選手として地位を確立しつつあったが、オフシーズンの補強によりポジション争いに巻き込まれることになった。
2024年、ブロンコスはクオーターバック(QB)ボー・ニックスのオレゴン大学時代のチームメイトであるWRトロイ・フランクリンをドラフト4巡目で指名。今年のドラフトでは3巡目でイリノイ大学出身のWRパット・ブライアントを獲得した。これにより、すでに生産的ではあったが2025年に向けて強化が必要とされていたレシーバー陣を充実させている。ペイトンHCは今夏、WR陣を絞り込む際にはフロントオフィスと共に難しい決断を迫られることになりそうだと語っており、水曜日に成立した取引はまさにその難しい決断の1つだった。
WR陣の成長がトレードに影響したのかと質問されたペイトンHCは「確かにその通りだ」と答えている。
「トロイの状況、パットの状況、(WRトレント)シェフィールドの状況を考慮すると、6人のレシーバーをキープできたとしても、試合に出せるのは5人だけになるだろう」
「彼(ベレ)は試合に出ていたかもしれないが、6人の中から試合日にアクティブ登録する選手を決める方法については議論することになっていたはずだ。数週間前にも言ったが、うちには最終的に他チームでプレーすることになるかもしれない選手が何人かいると思っていたし、彼はその1人だった」
大柄なレシーバーを求めていたセインツにとってベレはまさにうってつけの存在だ。オフシーズンにブランディン・クックスを獲得したとはいえ、セインツのトップ3レシーバーの身長はいずれも185cm以下だ。ヘッドコーチ(HC)ケレン・ムーアがどのクオーターバック(QB)を先発に指名しても、身長約196cmのベレはその大柄なターゲットとして活躍するだろう。
【RA】