WR陣に負傷者が相次ぐも前向きな姿勢を示す49ersのWRピアソル、「普通の状況ではない」
2025年08月23日(土) 11:12
サンフランシスコ・49ersがオフシーズンにワイドレシーバー(WR)ディーボ・サミュエルをワシントン・コマンダースにトレードした際、彼らにはサミュエルがいなくても勝てるほど戦力がそろっているという自信があった。
プレシーズンゲームがあと1試合となる中、49ersはNFLにおける選手の健康状態の不安定さを改めて認識している。49ersは現在、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂から回復中でレギュラーシーズン初戦には間に合わない見込みのブランドン・アイユークをはじめとし、ふくらはぎを負傷しているベテランのジャワン・ジェニングス、足首を負傷しているジョーダン・ワトキンス、詳細非公開の軽いケガを抱えるジェイコブ・カウイングとマリク・ターナー、そして健康に問題はないものの異議申し立てが認められなければシーズン最初の3試合で出場停止処分が科される見込みのデマーカス・ロビンソンが不在となっている状況だ。
現地21日(木)、キャリア2年目のWRリッキー・ピアソルは「これは間違いなく普通の状況ではないと思う。間違いなく異常だし、みんなもそれは分かっている。でも大丈夫。常に同じ状況が続くわけじゃないし、人生は困難や変化に満ちている。それにどう対応し、どう行動するかが大事なんだ」と語った。
「じっと座り込んで“人手が足りない。手薄だ”と文句を言うこともできるし、集中して仕事に取り組むこともできる」
49ersは過去にもケガに悩まされてきたが、今回の状況は度を越えているため、今週にはカンザスシティ・チーフスとのトレードでWRスカイ・ムーアを獲得する事態となった。しかし、その補強だけですべてがうまくいくわけではない。
現時点では、ピアソルが49ersで最も健康なワイドレシーバーとなっている。ベテランのロビー・チョーズンとラッセル・ゲージもロースターに名を連ねているが、ゲージは最近練習中に膝を負傷した。ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチによると、ゲージは幸いにも9月7日(日)に臨むシアトル・シーホークスとのシーズン初戦には間に合う見込みだという。
それでも49ersには“なぜ私たちがこんな目に?”と天を仰ぎたくなる理由が山ほどある。しかし、ピアソルは違う。困難な状況の中でも前向きな姿勢を保っているピアソルは、次のようにコメントした。
「物事の見方は大事だ。特に俺の人生ではね。どう捉えるかが大事だと思う。今、ここにいるメンバーがそろっていて、みんなの準備が整っていることは幸せなことだ」
明るい話題としては、ランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーとタイトエンド(TE)ジョージ・キトルがキャンプを通じて健康を維持していることが挙げられ、新契約を結んだクオーターバック(QB)ブロック・パーディーも新シーズンに向けて万全の準備を整えている。49ersはシーズン第1週にパーディーがターゲットにできるパスキャッチャーが十分そろっていることを願っているだろう。
【RA】