バイキングスがQBサム・ハウエルをイーグルスにトレード、QBウェンツと契約
2025年08月25日(月) 08:41
ミネソタ・バイキングスが現地24日(日)、クオーターバック(QB)の入れ替えに動いた。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じたところによると、バイキングスはQBサム・ハウエルに2026年ドラフト6巡目指名権を添えてフィラデルフィア・イーグルスにトレードし、2026年ドラフト55巡目指名権と2027年ドラフト7巡目指名権を手に入れたという。両チームともこの動きを認めている。
今回の判断はバイキングスがQBカーソン・ウェンツと契約合意に至ったことを受けた動きだ。これもラポポートとペリセロがトレードの一報を伝えた直後に保持手織り、バイキングスが後に認めた。
ハウエルにとっては2024年3月以降で3度目のトレードとなる。ワシントン・コマンダースで17試合に先発した後、シアトル・シーホークスに移ってバックアップを担当。昨季にシーホークスで2試合に出場するも、今年4月のドラフト中にバイキングスにトレードされた。それから約4カ月後に今度はイーグルスに移動する。
イーグルスがハウエルを獲得した背景にはQBタナー・マッキーが親指の付け根を骨折したことが挙げられるが、ラポポートとペリセロに加えて、マイク・ガラフォロも、イーグルスはマッキーの負傷にかかわらず、今回のトレードを成立させただろうと伝えている。シーズン第1週にマッキーが出場可能かどうかは不明ながら、マッキーがイーグルスの明確な2番手クオーターバックであることに変わりはない。
それでも、当面、ハウエルはジェイレン・ハーツのバックアップを担うことになる。
移籍を繰り返すハウエルはバイキングスのプレシーズン最終戦には出場しておらず、今年8月の成績はパス18回中12回成功、118ヤード、インターセプト1回を記録。最後に出場した試合は5回のパスを投げて成功は1回きり、13ヤード、インターセプト1回と厳しい内容に終わっている。
この低迷に加えて、同様にバックアップを務めるブレット・リピエンの苦戦――ペリセロによると、その後にリリース――と、ドラフト外フリーエージェントのマックス・ブロスマーの経験不足が、先発QBながら2年目でまだ先発経験がないJ.J.マッカーシーの控えとして、バイキングスにバックアップ候補補強の模索を促したと考えられている。
バイキングスとウェンツの契約はウェンツがチームを訪問した後に締結されたとのこと。9年目のベテランとなるウェンツはイーグルスでキャリアをスタートさせた後、コマンダースに移り、2022年にはハウエルとチームメイトだったこともある。
32歳のウェンツはこれまでに98試合に出場して先発したのは94試合、2万2,410ヤードを投げており、タッチダウンは153回、インターセプト67回を記録している。キャリア初期にはMVP候補にもなっていたが、イーグルス時代のベストシーズンはケガによって途中離脱を余儀なくされた。最近では2024年にカンザスシティ・チーフスでパトリック・マホームズのバックアップを務めていた。
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