レイダースが2015年ドラフト1巡目で指名したWRクーパーと1年の再契約
2025年08月26日(火) 08:54
ドラフトでラスベガス・レイダースに指名されてから10年が経過した今、ワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーが再びシルバーとブラックのユニフォームを着ることになった。
2015年ドラフト1巡目でレイダースに指名されたクーパーが同チームと1年契約を結ぶことになったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じている。
クーパーの契約が報じられたのは、レイダースと新契約の交渉がまとまらなかったことを受けてWRジャコビ・マイヤースがトレードを要求したとラポポートとNFLネットワークのトム・ペリセロが伝えた数時間後のことだった。
トレーニングキャンプが本格化する中、クーパーはフリーエージェント(FA)選手の契約が次々と成立するのを横目に、グレッグ・ローゼンタールが選ぶFAトップ101リストの最上位に君臨し続けてきた。5度のプロボウル選出を誇るクーパーはついに所属先を決め、クリーブランド・ブラウンズとバッファロー・ビルズで過ごした2024年シーズンを経て2年間で3つ目のユニフォームに袖を通すことになった。
6月に31歳になったクーパーは、大きく変化したレイダースに戻り、まったく異なる役割を担う。
2015年、当時のヘッドコーチ(HC)ジャック・デル・リオとジェネラルマネジャー(GM)レジー・マッケンジーが率いるオークランド・レイダースにドラフト全体4位で指名されたクーパーは、新HCとしてピート・キャロル、新GMとしてジョン・スパイテックを迎えたラスベガス・レイダースに加入する。
ドラフト指名された当時、クーパーは輝きを放つ準備ができた若きスター選手だった。今後はレイダースWR陣の中で最も経験豊富で実績のある存在となる。
2年目のタイトエンド(TE)ブロック・バワーズはクオーターバック(QB)ジーノ・スミスの最大のターゲットと見なされるだろう。マイヤースを除くと、レイダースのWR陣には3人の新人選手――それぞれドラフト2巡目、4巡目、6巡目で指名されたジャック・ベック、ドンテ・ソーントンJr.、トミー・メロット――と、スピードに優れたトレ・タッカーが属している。実績のある選手が少ないため、クーパーが何らかの形でその穴を埋めることが期待されているのは明らかだ。
メンターとしての役割を担う可能性があるクーパーが、スミスにとって安定感と経験を備えたターゲットとなることは間違いない。
クーパーは10年のキャリアで154試合に出場し、143試合で先発を務めてきた。最初に加入したレイダースで3シーズン以上過ごした後、キャリアで3回経験したトレードの1回目でダラス・カウボーイズに移籍。2018年にカウボーイズに加入したクーパーは、そこでまた3シーズン以上プレーした後、2022年シーズン開幕前にブラウンズに加入した。そして、昨シーズンに再びトレードされ、ビルズに移ることになった。
これまでのキャリアを通じて、クーパーはレシーブ711回、1万0,033ヤード、タッチダウン64回を記録している。
しかし、昨シーズンはキャリアの中で最も不本意な成績となり、ブラウンズとビルズで合わせて14試合に出場し、レシーブ44回で547ヤード、タッチダウン4回という数字にとどまった。
ブラウンズに在籍していた2023年にキャリアハイとなる1,250ヤードを記録し、プロボウルに選出されたクーパーは、まだ全盛期からかけ離れていないため、今も衰えていないことを証明しようとするだろう。
再びレイダースの一員となったクーパーは、キャリアをスタートさせたチームに戻り、シルバー&ブラックの新たな時代の幕開けを後押ししようとしている。
【RA】