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【2016年第12週】粘り強さを見せたレイダースが今季9勝目

2016年11月28日(月) 10:48

オークランド・レイダースのセバスチャン・ジャニコウスキー【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

現地27日(日)、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区首位を走るオークランド・レイダースが本拠地でカロライナ・パンサーズと対戦した。試合後半で逆転を許しながらも、粘り強さを見せてリードを奪い返したレイダースが35対32でパンサーズを下し、今季9勝目を挙げている。

レイダースは試合開始早々クオーターバック(QB)デレック・カーのパスで攻撃を組み立てる。第1クオーター中盤にはカーがランニングバック(RB)ラタビアス・マレー、ワイドレシーバー(WR)セス・ロバーツが立て続けにパスをつなげてエンドゾーン手前までボールを進めると、最後はカーからロバーツへの2ヤードパスでタッチダウンを決めて先制する。対するパンサーズも直後のドライブで、RBジョナサン・スチュワートの47ヤードランで敵陣深くまで進入し、続けてQBキャム・ニュートンがエンドゾーンまで押し込んでタッチダウン、スコアを同点にする。

第2クオーター序盤にはカーからWRジョニー・ホルトンへの30ヤードパスで敵陣4ヤードまで進み、マレーが4ヤードを走ってタッチダウン。これで勢いに乗ったレイダース攻撃陣は、次のオフェンスドライブでもフィールドゴールを成功させて追加点を稼ぐ。さらにクオーター終了直前にはディフェンシブエンド(DE)カリル・マックがニュートンのパスをインターセプトし、そのままエンドゾーンまで持ち込んでリターンタッチダウンを決め、スコアを24対7として後半に突入。

レイダースは第3クオーター開始直後、スナップの際にカーが小指を脱臼し、相手に自陣30ヤード地点でボールをリカバーされてしまう。前半はオフェンス陣がさえなかったパンサーズだが、このチャンスにしっかりスチュワートが1ヤードランでタッチダウンを決め、オフェンスのリズムをつかむ。パンサーズは次のオフェンスドライブでもニュートンから瞬足WRテッド・ジンJr.への完璧な88ヤードパスでタッチダウンを決め、一気に点差を縮めるも、直後の2ポイントコンバージョンには失敗している。脱臼した指を治すためにロッカーに下がっていたカーは、手にグローブをつけてフィールドに復帰。しかし、戻った最初のドライブではWRアマリ・クーパーを狙って投げたパスをアウトサイドラインバッカー(OLB)のトーマス・デービスにインターセプトされてしまう。再び敵陣で得点のチャンスを得たパンサーズは、スチュアートがこの日2度目のタッチダウンを収めて逆転に成功。しかし、直後の2ポイントコンバージョンは再び失敗している。

パンサーズ攻撃陣の勢いは第4クオーターに入っても止まらず、ニュートンからWRケルビン・ベンジャミンへの見事な44ヤードパスでタッチダウンを決め、点差を8に広げる。レイダース攻撃陣も敵のペナルティに助けられながら敵陣まで進入すると、最後はカーからタイトエンド(TE)クライブ・ウォルフォードへの12ヤードパスでタッチダウンし、直後の2ポイントコンバージョンも成功させて試合を振り出しに戻す。レイダースはその後もディフェンス陣が奮闘し、パンサーズを自陣に攻め込ませないままボールを取り返す。第4クオーター終盤にはWRマイケル・クラブツリーがカーからの49ヤードパスを通して一気に敵陣に進んだレイダース攻撃陣は、タッチダウンこそ逃すもキッカー(K)セバスチャン・ジャニコウスキーがフィールドゴールを成功させてリードを奪う。試合時間1分45秒を残してボールを手に入れたパンサーズだったが、ニュートンがサックされてしまうなどして得点することができずに試合は終了。

レイダースQBカーは小指の脱臼から復活した後も平常通りにプレーし、最終的にパス38回中26回成功、315ヤード、2タッチダウン、1インターセプトをマークして勝利に貢献している。WRクラブツリーはレシーブ8回、110ヤードとカーの好ターゲットとして大活躍した。守備陣もDEマックを筆頭に奮闘した。

対するパンサーズは第3クオーターだけで18点をあげる活躍を見せるも、最後まで守備陣が踏ん張り切ることができなかった。QBニュートンはパス28回中14回成功、2タッチダウン、1インターセプトで試合を終えている。WRジンJr.はレシーブ4回、115ヤードを記録した。