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ブラウンズがQBピケットをレイダースにトレード、2026年ドラフト5巡目指名権を獲得

2025年08月26日(火) 11:31

クリーブランド・ブラウンズのケニー・ピケット 【AP Photo/David Richard】

週末にベテランのバックアップクオーターバック(QB)が必要となったラスベガス・レイダースが、元ドラフト1巡目指名選手を迎え入れることになった。

現地25日(月)、クリーブランド・ブラウンズが2026年ドラフト5巡目指名権と引き換えに、クオーターバック(QB)ケニー・ピケットをレイダースにトレードすると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが報じた。

2022年NFLドラフト全体20位でピッツバーグ・スティーラーズから指名されたピケットにとっては、キャリアで3度目のトレードとなる。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、過去30年間でNFL入りしてから4シーズン以内に3回以上トレードされた選手は、日曜日にミネソタ・バイキングスからフィラデルフィア・イーグルスにトレードされたサム・ハウエルとピケットだけだという。

レイダースはプレシーズン中、クオーターバックの補強を検討していなかったが、エイダン・オコンネルがアリゾナ・カーディナルスとのプレシーズン最終戦で手首を骨折し、少なくとも6週間の離脱が決まったことで状況が一変。ジーノ・スミスのバックアップを務められる有能なベテラン選手が必要となった。

そして、レイダースは喜んでトレードに応じるブラウンズと話をまとめた。ブラウンズはトレーニングキャンプで4人のクオーターバックに先発争いをさせて注目を浴びていたが、最終的には当初から優勢だったジョー・フラッコを先発に指名した。

オフシーズンに行われたトレードでイーグルスからブラウンズに移ったピケットは、先発の有力候補と見なされていたが、ハムストリングの負傷で長期離脱を余儀なくされ、フラッコが圧倒的なリードを築く結果となった。ブラウンズに所属する他のクオーターバック(フラッコ、新人のディロン・ゲイブリエルとシェドゥーア・サンダース、ベテランのタイラー・ハントリー)は全員プレシーズンゲームに出場していたが、ピケットだけは出場しておらず、今後はブラウンとオレンジのユニフォームを脱ぎ、シルバーとブラックのユニフォームを身にまとうことになった。

ピケットはできるだけ早くレイダースのオフェンスを習得し、スミスのバックアップを務める準備を進めるだろう。一方のブラウンズは、フラッコや2人の新人クオーターバックと共に前進していく。

【RA】