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【2016年第12週】チーフスが延長戦を制して今季8勝目

2016年11月28日(月) 15:34

カンザスシティ・チーフスのカイロ・サントス【AP Photo/Joe Mahoney】

現地27日(日)、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区2位タイのカンザスシティ・チーフスとデンバー・ブロンコスが対決。試合は延長戦にもつれる接戦となり、決勝打となるフィールドゴールを成功させたチーフスが敵地で今季8勝目を挙げている。

立ち上がりから両チームとも攻撃のリズムをつかめず、得点につながらない。チーフスはアウトサイドラインバッカー(OLB)ジャスティン・ヒューストンを中心に、クオーターバック(QB)トレバー・シーミアンにプレッシャーを与え続けてブロンコスに作戦通りの試合展開を許さなかった。

第2クオーターにはヒューストンがシーミアンからエンドゾーンでファンブルを誘い、セーフティを決めてチーフスが先制点を決める。チーフスはその直後にもワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルが86ヤードのパントリターンを成功させてタッチダウンを収め、追加点を稼ぐ。ブロンコスもフィールドゴールを決めて反撃し、スコアを9対3として前半を終えている。

後半に入り、調子を上げたシーミアンはWRデマリウス・トーマスへの24ヤードパスを通して敵陣深くまで進出すると、最後は見事なフットワークでチーフス守備陣から逃れた後にWRジョーダン・テイラーへの6ヤードパスを決めてタッチダウン、ブロンコスが逆転に成功した。しかし、直後のドライブでQBアレックス・スミスが正確なパスを立て続けに決めて敵陣までボールを進め、ヒルの3ヤードランでタッチダウン、再びリードを奪い返す。

第4クオーターに入ってもブロンコス守備陣の要であるOLBボン・ミラーの勢いは止まらず、この日3度目のサックを決めて攻撃陣にチャンスを与え続けた。ブロンコス攻撃も意地を見せ、シーミアンからWRエマニュエル・サンダースへの35ヤードパスでタッチダウンを決めて1点のリードを奪うと、その次のオフェンスドライブでもWRベニー・ファウラーがシーミアンからの76ヤードパスをつなげてタッチダウンし、リードをさらに広げている。しかし、ブロンコスはチーフスに試合時間15秒を残してスミスからヒルへの2ヤードパスでタッチダウンし、直後の2ポイントコンバージョンも決められてスコアを同点にされてしまう。これで試合は延長戦に突入することになる。

延長戦で先にボールを手にしたのはブロンコス。シーミアンからRBデボンティー・ブッカーへの22ヤードパスなどで敵陣まで進入すると、その後は相手のペナルティで敵陣20ヤード地点までボールを進める。タッチダウンこそ逃すも、フィールドゴールを成功させて延長戦最初のポイントを手に入れた。対するチーフスもスミスからケルシーへの21ヤードパスで敵陣まで進み、最終敵にフィールドゴールを決め、次に得点したチームが勝利となる状況を作る。ブロンコスはその後、62ヤードキックに挑戦するも失敗し、チーフスに自陣48ヤード地点でボールを明け渡している。チーフスはこのチャンスを逃すことなくスミスからケルシーへの16ヤードパスでフィールドゴールレンジまで進むと、最後はキッカー(K)カイロ・サントスが34ヤードキックをポールに当てながらも成功させ、試合を決めた。

チーフスQBスミスはパス44回中26回成功、220ヤード、1タッチダウンで試合を終えている。TEケルシーはレシーブ8回、101ヤードと要所でパスをつなげる素晴らしい活躍を見せた。この試合の立役者はWRヒルだ。パントリターン、ラン、キャッチと3つのカテゴリでタッチダウンを決め、ハットトリックを達成している。

ブロンコスQBシーミアンはパス34回中20回成功、368ヤード、3タッチダウンをマークしている。WRサンダースはレシーブ7回、162ヤードを記録。守備陣も素晴らしい試合内容だっただけに、悔しい1敗となった。