ニュース

バッカニアーズが一時はブレイディの後継者候補と見なしていたQBトラスクを放出

2025年08月27日(水) 11:36

タンパベイ・バッカニアーズのカイル・トラスク【AP Photo/Jason Behnken】

かつてトム・ブレイディの後継者候補と見なされていたクオーターバック(QB)カイル・トラスクだが、先発出場もタッチダウンパスも経験することなくタンパベイ・バッカニアーズでの時間を終えることになった。

現地26日(火)、バッカニアーズのヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズがトラスクを放出することを正式に発表。2021年ドラフト2巡目でバッカニアーズに指名されたトラスクは、土曜日に行われたプレシーズン最終戦で肩を負傷している。

トラスクは引退したブレイディや、現在先発を務めているベイカー・メイフィールドの控えを務めた後、バッカニアーズでの時間を終えることになった。レギュラーシーズンでの出場数は7試合にとどまり、通算成績はパス11回中4回成功、28ヤード、タッチダウンなし、インターセプトなしとなっている。

27歳のトラスクが新たに加わった32歳のテディ・ブリッジウォーターに控え選手としての地位を奪われるのは当然の流れに見えたが、トラスクが放出される可能性は明確になっていなかった。トラスクは3月にチームと1年契約を結んでおり、基本給として262万ドル(約3億8,697万円)を受け取る予定だった。

ブリッジウォーターはプレシーズンで1試合しか出場せず、それはデプスチャート上での立ち位置を示す指標となっていた。一方、トラスクは3試合すべてに出場している。

ボウルズHCはトラスクをカットする決断について「もちろん、(ブリッジウォーターは)経験があるが、豊富な知識ももたらしてくれる」と説明している。

「彼は今すぐ攻撃陣を指揮できる。年上であることも大きな理由だが、正確に投げ、私たちがやろうとしていることを理解している部分も大きな要因だ」

「カイルとは4年間やってきた。素晴らしい4年間だった。ただ、テディの方がうまくいく可能性が高いと感じている」

現在、バッカニアーズのロースターに残っているクオーターバックはメイフィールドとブリッジウォーターだけだ。つまり、トラスクが練習生としてチームに戻るか、別のクオーターバックがバッカニアーズに加わる可能性は高い。

【RA】