レイブンズSハミルトンが4年147億円以上の契約延長で最高額の報酬を得るセーフティに
2025年08月28日(木) 09:48
ボルティモア・レイブンズがリーグで最も万能なセーフティ(S)を確保した。
現地27日(水)、レイブンズがSカイル・ハミルトンと4年1億ドル(約147億4,425万円)以上の契約延長に合意したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが契約について知る人物の話をもとに報道。その後、レイブンズはハミルトンとの契約を正式に発表した。
ラポポートによると、ハミルトンはこの契約で年平均2,510万ドル(約37億0,081万円)、保証額8,200万ドル(約120億9,209万円)を得ることになり、NFLで最高の報酬を得るセーフティーになるという。ハミルトンは4年8,500万ドル(約125億3,261万円)の契約で年平均2,125万ドル(約31億3,315万円)を受け取っているデトロイト・ライオンズのSカービー・ジョセフを上回る形となった。
チーム公式記録によると、ハミルトンは水曜日にリーグで最高の報酬を得るセーフティとなったことについて「信じられない。夢がかなった」と語り、こう続けたという。
「まずはいろんな人に感謝したい。何より神に感謝だ。これまでの人生で起きたいろんな出来事が、今の俺をここに導いてくれた。ドラフトの夜を思い返してみると、指名順位についてあれこれ言ってくる人もいた。でも当時、誰よりも腹を立てていなかったのは自分だったと思う。適切な場所に来たと思っていたし、神は時々そういう動き方をするんだと思う。全体を見なきゃいけないし、もっと大きなプランが用意されていると思うべきだ」
レイブンズは賢明にも、キャリア4年目を迎えるハミルトンの契約延長を先送りにしなかった。2026年の5年目オプション行使やフランチャイズタグの使用も可能だったため、レイブンズ幹部には先送りにする選択肢もあったが、先手を打ってチーム屈指のプレーメーカーとの契約をまとめている。これは、過去にも優勝候補チームに利益をもたらしてきた手法だ。
ハミルトンにとってはシーズン開幕前に契約に合意することも非常に重要だった。
「片付けておきたかったんだ。気が散る要素になったと思うしね。そういうことを考えないようにしても考えてしまうのが人間の性だ。でも、本当にレイブンズには感謝している。上層部を含めて全員が真剣に話し合い、素晴らしい仕事をしてくれたと思う」とハミルトンは語った。
プロボウルに2度選出された経歴を持つハミルトンは、レイブンズの守備戦略を一変させ得る存在だ。ノートルダム大学出身のハミルトンは、スロット、ディープ、ボックス内、ワイド、ブリッツを仕掛けるラインバッカーなど、あらゆるポジションでプレーできるため、相手クオーターバック(QB)にとって悪夢のような状況を生み出せる。対戦相手はハミルトンがどこにいるかをすべてのプレーで確認する必要があるのだ。
2023年にオールプロのファーストチームに選出されたハミルトンは、3シーズンでインターセプト5回、タックル250回、サック7回を記録している。
ルーキーシーズンの序盤はディープゾーンを守るセーフティとしてやや不安定なスタートを切ったが、ライン近くに配置され、主にスロットで起用されるようになると、パフォーマンスは飛躍的に向上した。完璧なタイミングでブリッツを仕掛ける鋭い感覚、スナップ後の流れるような動き、ランプレーでブロッカーに立ち向かう積極性など、ハミルトンはディフェンシブバック(DB)に求められるすべての要素を備えている。
24歳のハミルトンの多才さは、レイブンズにとって大きな戦力となってきた。昨シーズンに守備後方が手薄になった際、ハミルトンはスロットの役割からフルタイムのセーフティーに移行し、ディープゾーンを守りつつ、必要に応じてボックス内にも入った。2024年には、ボックス内で407スナップ、フリーセーフティーで355スナップ、スロットで292スナップ、アウトサイドディフェンシブラインで78スナップ、アウトサイドコーナーで18スナップを記録している。
マーロン・ハンフリーがスロットを、ネイト・ウィギンズやジャイア・アレクサンダーがアウトサイドコーナーを担当する中、ハミルトンは新人のマラキ・スタークスと共に、何でもこなすセーフティとしてプレーし続ける見込みだ。ハミルトンはレイブンズのセカンダリーの要として、ギャップを埋め、プレーを生み出すだろう。ハミルトンがいることで、他の選手も正しい動きができるのだ。シーズン中に負傷者が続出しても、ハミルトンはどのポジションにも対応し、オールプロ級のスキルでプレーすることができる。それこそが、価値が計り知れない武器の定義だと言えよう。
【RA】