再構築された1年契約は当初選択肢ではなかったと明かすベンガルズDEヘンドリックソン
2025年08月28日(木) 11:57
シンシナティ・ベンガルズのフロント陣は、ディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンとの契約交渉で妥協点を見いだし、2025年の昇給を認めた。その結果、オールプロのパスラッシャーであるヘンドリックソンは、現地27日(水)にチーム練習へ復帰している。
「終わって良かった。シーズンが近づいている。とても謙虚な気持ちになる経験だった」と、昨シーズンにNFL最多となる17.5回のサックを記録したヘンドリックソンは語った。
ヘンドリックソンは望んでいた長期契約こそ得られなかったものの、ベンガルズの提示した条件は十分に魅力的で、ホールドインを終える決断につながった。
ヘンドリックソンは今季のサラリーが1,400万ドル(約20億6,374万円)増額され、インセンティブを含めて最大3,000万ドル(44億2,230万円)を受け取る見込みだ。今シーズン終了後には無制限フリーエージェントの資格を得る。
ヘンドリックソンは「どんな形であれ、2025年のベンガルズでプレーすることが常に最優先だった」と述べている。
「残念ながら、自分で契約書を書くことはできない。それは仕方のないことだし、そこにお互いの妥協点があった。だから、今こうしてプレーできることになった。それが2025年のベンガルズにとって最善の選択だ。この経験を通じて謙虚な気持ちになれた」
ヘンドリックソンは3月にトレードを要求したが、実現には至らなかった。チーム合同練習(OTA)および参加必須のミニキャンプを欠席し、7月のトレーニングキャンプ初日にも姿を見せなかった。
キャンプ初週の終盤にチームに合流したヘンドリックソンは、ベンガルズのストレングススタッフとともにトレーニングを行いながら、サイドラインから練習を見守っていた。
「(ストレングススタッフは)コンディショニングやウエイトトレーニングの面でしっかりと体を維持するためのサポートをしてくれた」とヘンドリックソンは話している。
「この1カ月間、しっかり追い込んできた。今日の練習もうまくいった。フットボールは厳しいスポーツだけど、また万全の状態に戻っていくのが楽しみだ。もう準備はできている」
次年度以降が保証されない1年の再構築契約は最初から選択肢として提示されていたわけではなかった、とヘンドリックソンは明かしている。
「その話が出たときは、感謝の気持ちでいっぱいだった」とヘンドリックソンは振り返る。
「妻と一緒に祈り、2人で納得できたことだった。振り返れば、以前に結んだ延長契約にもつながるし、2025年のベンガルズにもある意味でプラスになる。これはお互いの落としどころだと思っている。他の方法では解決できなかったことに対する、互いの敬意の表れだ」
数カ月にわたる交渉に終止符が打たれたことで、ヘンドリックソンはようやく気持ちを切り替え、9月7日(日)に控えるクリーブランド・ブラウンズとのシーズン開幕戦に向けた準備に集中できるようになった。
ヘンドリックソンは、経験の浅いベンガルズ守備陣の中で唯一のプロボウル選出選手であり、チームは彼の活躍に大きな期待を寄せている。
「ここまで長引いたのは残念だったが、やっと解決した。2025年のベンガルズが自分の存在によってより良いチームになることを願っている」とヘンドリックソンはコメントした。
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