ニュース

QBマッカーシーは「スタッフォードにかなり似ていて、カズンズにも少し似ている」とバイキングスTEホッケンソン

2025年09月02日(火) 10:02

ミネソタ・バイキングスのT.J.ホッケンソン 【Paul Jasienski via AP】

ミネソタ・バイキングスのタイトエンド(TE)T.J.ホッケンソンは2023年に膝に重傷を負ったことから2024年シーズン最初の7試合を欠場した。昨季は調子を取り戻すまでに時間がかかったが、負傷からさらに1年を経た今、2025年シーズンには順調なスタートを切りたいと考えている。

『The Minnesota Star Tribune(ザ・ミネソタ・スター・トリビューン)』によると、ホッケンソンは「自分が思っていたよりも一歩遅れていた。数試合を経てそれに気づいた。シーズン終盤には慣れてきて、目指していた状態に戻ることができた」と語ったという。

レギュラーシーズンでの10試合で、ホッケンソンはキャッチ41回で455ヤードを記録。昨シーズンに記録した唯一のタッチダウンは、ロサンゼルス・ラムズに敗れたワイルドカードラウンドで達成した。

バイキングスがワイドレシーバー(WR)陣に問題を抱える中、ホッケンソンはシーズン第1週に重要な役割を担うはずだ。ジャスティン・ジェファーソンはハムストリングのケガで離脱していたが、出場が見込まれている。一方、ジョーダン・アディソンはシーズン開幕から3試合の出場停止処分を受ける予定だ。ロンデール・ムーアは今季絶望となり、ジェイレン・ネイラーは手のケガを抱えている。こうした状況を受け、バイキングスはかつてチームに所属していたベテランWRアダム・シーレンとシーズン開幕直前に再契約した。

「自分はリーグ屈指のルートランニング能力を持つタイトエンドだ」と強調したホッケンソンは、「相手との距離を広げることに自信を持っている。毎試合それを実行しているところを見てもらっているはずだ。キャリアの中で困難に直面したこともあるけど、毎回立ち直ってより優れた選手になって復帰することができている」と続けている。

ホッケンソンがオフシーズンの練習に参加したことは、初めて先発を務めるクオーターバック(QB)J.J.マッカーシーとの連携向上に役立ったはずだ。常にマッカーシーとコミュニケーションを取っていると明かしたベテランTEのホッケンソンは、たとえプレーが崩れても、自分が適切な位置にいることを信頼してほしいとマッカーシーに伝えている。

ホッケンソンはバイキングスのオフェンスについて「特定のタイミングで特定の位置にいてもらいたい、という形だけど、その一方でJ.J.はプレーメーカーだ。(ヘッドコーチ/HCケビン)オコンネルは俺たちがオープンになることを望んでいる」と説明。

ホッケンソンはデトロイト・ライオンズでマシュー・スタッフォードと2シーズン、ジャレッド・ゴフと1シーズン半を共に過ごしていた。バイキングスではカーク・カズンズの頼れるターゲットとなった後、昨季はサム・ダーノルドと共にプレーしている。スタッフォードにはプレーを延長したり即興で対応したりする能力があり、タイミング重視のパスを得意とするゴフやカズンズとは異なると指摘したホッケンソンは、マッカーシーには両方のスタイルが少しずつ備わっていると語った。

「J.J.はスタッフォードにかなり似ていて、カズンズにも少し似ている」とホッケンソンは話している。

「ルートやプレー内容によって変わる。“このタイミングでここにいてほしい。でも同時にオープンになっていてもらいたい。君を信頼する”って感じだ」

マッカーシーのプレーを延長する能力はオコンネルHC率いるオフェンスに新たな要素を加えるかもしれない。しかし、そうしたプレーメイキングにはレシーバーとの一定レベルの連携が必要であり、それには時間がかかるものだ。オフシーズンに負傷者が相次いだこともあり、それがすぐに実現することはないかもしれないが、タイトエンドと連携を取れる可能性は十分にあると言えよう。

【RA】