オフ中に不慮のケガを負ったベアーズCBジョンソン、開幕戦出場を目指す
2025年09月03日(水) 13:26
シカゴ・ベアーズのコーナーバック(CB)ジェイロン・ジョンソンは、トレーニングキャンプおよびプレシーズンの期間を通して姿を見せなかった。長らく謎に包まれていたその理由が、ようやく現地2日(火)に明らかとなった。
報道陣とのやり取りでジョンソンは、キャンプ開始前に「鼠径部をかなりひどく痛めた」ことを明かし、現在は8日(月)夜に行われるミネソタ・バイキングスとの開幕戦出場に向けて準備を進められることを願っていると語った。
ジョンソンは今週中の練習に参加できるよう、メディカルチェックのクリアを目指していると説明し、シーズン第1週の試合出場を視野に入れていると語った。実現するかどうかは依然として不透明だが、火曜日の発言からは復帰が近づいていることがうかがえる。
「プレーできると言いたいところだけど、正直言ってそれほど簡単なことではない」とジョンソンは『Marquee Sports Network(マーキー・スポーツ・ネットワーク)』に語った。
「試合が今日だったら論外だった。でも今週は、自分にとっては本当に大事な一週間になるはず。パッドをつけて、練習に参加して、実戦のスピードで動いて、相手をカバーして、コミュニケーションを取る。そういうすべてのことが助けになるはずだ。でもやっぱり、試合の中で起きることを完全に再現するのは難しい」
ジョンソンが鼠径部を負傷した当初の状況に比べれば、現在の状態は著しく良好だ。本人はこのケガを「不慮のケガ」と表現している。
ジョンソンは当時を振り返りながら、「痛めたとき、これはしばらく離脱するなとすぐに分かった。痛みの強さと、そのときの感覚がそう物語っていた」と話している。
「でも自分としては、その瞬間に神の御心に身を委ねるしかなかった。何かから守ってくれていたのか、何かに備えさせてくれていたのかは分からないけど、とにかく真正面から受け止めたんだ」
チームメイトたちとともにシーズンの準備に励むはずだったプロボウル選出2回を誇るジョンソンは、負傷によってその機会を奪われ、トレーニングキャンプとプレシーズンを通じてトレーニングルームで過ごすことを余儀なくされた。望んでいた形ではなかったが、この困難な時期を乗り越えたことが、自身が試練に耐えられる存在であることを証明する時間となったと言う。
「本当にいろいろあった」とジョンソンは切り出し、こう続けた。
「フラストレーションもあったし、トレーニングルームに行って、ウエイトルームに行って、またトレーニングルームに戻る。そういう日々がもう6週、7週、8週も続いている。でも、自分にとってはメンタルの試練だったと思うし、その分、より強くなって戻ってこられた」
ベアーズは慎重ながらも前向きなシーズンに突入しようとしている。注目が集まるのは新ヘッドコーチのベン・ジョンソンと彼の攻撃陣への影響だが、守備面ではジョンソンのようなキープレーヤーが安定したパフォーマンスを発揮し続けることが求められる。
ベアーズはシーズン第1週を主力不在の状態で迎える可能性がある。ただ、ジョンソン抜きでこの夏を過ごしてきたことで、準備不足に陥る心配はなさそうだ。そして、ジョンソン自身が火曜日に語ったように、復帰は間近に迫っている。
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